陶片が未来に模様の子孫を繋ぐ
guse arsの新作タイルシリーズ"RUBIN"の発売を記念した展覧会が、UTRECHT(ユトレヒト)にて、2021年10月5日(火)~10月17日(日)の期間に開催される。
guse arsは、東京を拠点に活動する村橋貴博氏と岩瀬敬美氏による2人組のアートプロジェクト。海や川に漂着した陶磁器片の柄を再構成して新たな模様を作る"washed pattern"というプロジェクトを行っている。
この模様をタイルとして生活に戻すことで、遠い未来、再び割れて欠片となり、何処かに流れ着く日が来るかもしれない。それは、永遠に続けることができるサイクルであると言える。生命が子孫を残していくように、陶片もまた未来に続く模様の子孫を繋いでいく。このタイルには、陶片が織り成す「時」と「模様」のめくるめく連鎖が封じ込められている。
新しいWASHED PATTERN TILE “RUBIN”では、モノクロの陶片からモノクロパターンのタイルが生み出された。陶片のシルエットや残された柄から生まれたパターンは「ルビンの壺」のように、図と地の関係が曖昧な多義模様のようにも見える。素材となった陶片の割れる前の姿は、もしかすると「壺」だったかもしれないと考えさせられるような作品だ。
神宮前の閑静な住宅街にある、ユトレヒト。新しい世界に触れることができるこのギャラリー併設型ブックショップで、陶片が紡ぐ物語に思いを馳せてみては。
■概要
guse ars"RUBIN"
開催期間:2021年10月5日(火)~10月17日(日)
営業時間:12:00~19:00
開催場所:UTRECHT(ユトレヒト)
住所:東京都渋谷区神宮前5-36-6ケーリーマンション2C
定休日:月曜日(祝日の場合は翌日)
電話番号:03-6427-4041
>>EDITOR’S VOICE
過ごしやすい陽気の日が増え、散歩が楽しい季節になりました。OMOHARAREALでは、表参道・原宿の隠れた名所を多数ご紹介。本ギャラリーについても触れているので、要チェックです。
Text:Arisa Watanabe
INFORMATION
guse arsの展覧会をユトレヒトで開催。海や川に漂着した陶片で作るリサイクルアート
- 住所
- 東京都東京都渋谷区神宮前5-36-6ケーリーマンション2C
- 電話
- 03-6427-4041
- 営業時間
- 12:00~19:00
- 定休日
- 月曜日(祝日の場合は翌日)