失われつつある青山を再発見
北青山の複合施設「ののあおやま」にて、江戸時代から明治時代初期頃まで青山・百人町周辺で行われていた「星灯篭」をよみがえらせる企画「青山星灯篭」を開催。2021年9月20日(月・祝)〜9月23日(木・祝)まで。期間中は、亡き方への思いを書くための短冊と笹が用意されている。
「星灯篭」とは、旧暦7月の1カ月間、竹竿の先に提灯をつけて高く掲げるお盆の行事。夜にはまるでたくさんの星が出ているように見えたところから「星灯篭」と呼ばれ、二代歌川広重の浮世絵にも描かれている。この伝統行事を甦らせることで、青山の歴史を遡り、かつてここにあった環境と暮らしを再発見したいという思いを込めて企画された。
本企画では様々な催しものが用意されている。9月20日(月・祝)には、講談師・神田山緑氏が語る「ののもり怪談」、9月21日(火)は「五人囃子 中秋の名月」を上演。9月22日(水)は、ダンスグループzer◯が「もりのダンス」を披露し、最終日9月23日(木・祝)は音楽イベント「青山音ノ会#10 星灯篭とゴールドベルク!」を開催。他にも、「灯篭絵付け」「青山星灯篭 森の写真館」など体験型イベントや、9月9日(木)より展示が開始している「古地図で見る青山星灯篭」など、興味深い企画が目白押しだ。
これからの青山と、人の暮らしについて考えるための新しい取り組み。開発の波の中で失われていく古き良き魅力を、新時代のクリエイターやアーティストたちの手で蘇らせる大注目のプロジェクトだ。
■概要
青山星灯篭
開催期間:2021年9月20日(月・祝)〜9月23日(木・祝)
営業時間:18:00~20:00(小雨決行・荒天中止)
開催場所:ののあおやま
住所:〒107-0061東京都港区北青山3-4-3
入場料:無料
電話番号:03-6432-9966
>>EDITOR’S VOICE
ののあおやまでは、ブルワリー併設のレストランと、食物販売を行うショップが、9月27日(月)同時オープン予定。ショップでは、廃棄の可能性があるB品・C品の果実を積極的に活用したアイスやドーナツを販売しています。産地への貢献、食材廃棄削減を実現しながら美味しい料理やスイーツを提供する、これからの時代に即したお店と言えます。
Text:Arisa Watanabe
INFORMATION
伝統行事・青山星灯篭がよみがえる。音楽ライブや講談などイベントも多数開催
- 住所
- 東京都東京都港区北青山3-4-3
- 電話
- 03-6432-9966
- 営業時間
- 18:00~20:00(小雨決行・荒天中止)
- 定休日