リメイクじゃなくて、ニューメイク。
「スノーピーク表参道」近くの神宮前6丁目エリアに「NewMake Labo(ニューメイク ラボ)」が2021年7月26日(月)にオープンした。株式会社STORY&Co.(ストーリー&カンパニー)と東急不動産によって運営され、メーカーやブランドと協業し、会員となった個人とともにプロダクトのアップサイクルを行う。
エントランスはもともとランジェリーショップだった壁紙を活かし、ラボスペースは今後のメンバーとともに作り上げていく余白として壁の下地を残した部分もある。会員とともに紡績工場で糸を撚る際に使われる、木管の廃棄品を再利用して什器制作を行い、天井もあえて剥き出しにせずスリットを入れるなど随所に会員のアイデアを取り入れた。
ミシンは「Brother(ブラザー)」が提供し、ラボは会員登録をすることで設備とともに無料で使用することが可能だ。現在も継続して募集中だが、登録会員は現在200人を越え、その7割程度が服飾を学んだ経験者たち。一方で全くミシンを触ったことがない初心者も少なくないそうだ。
ラボのオープンに合わせ披露されたのは「MISSONI(ミッソーニ)」の服をニット作家の蓮沼千紘、コラージュ作家の大野彩芽ら5人のデザイナーが手がけたアップサイクル作品。提供された衣服は余剰在庫や日本の企画にフィットせず販売に至らなかったのものを使用した。「MISSONI」本来の魅力を活かしつつ、クリエイターの感性と交わり全く新しいものに生まれ変わっている。
今後、3週間〜1ヶ月の期間ごと「adidas(アディダス)」、「Coleman(コールマン)」、「DESCENTE(デサント)」、「New Balance(ニューバランス)」などがパートナー企業として製品を提供していく予定。
STORY&Co.代表の細川拓さんは「表参道・原宿エリアの作り手の感性と技術を活かせる場にしたい」と話し、「リメイクではない新しいメイク」というコンセプトの元、メンバーやパートナー企業とともにプロジェクトを展開・発信していく。
■概要
NewMake Labo
オープン日:2021年7月26日(月)
住所:東京都渋谷区神宮前6-6-2 原宿べルピア104
営業時間:11:00~18:00
休業日:月・木
※現在コロナ感染症予防対策のため完全予約制
>>EDITOR’S VOICE
伊藤忠商事によるSDGsの発信拠点として開設された青山・外苑前の「ITOCHU SDGs STUDIO」では現在「捨てない。展」が開催されています。「ゴミじゃない。未来をつくる材料だ。」を合言葉に、ヒトとモノの未来を提案する体験型展示となっており、新しい視点から画期的なアップサイクルのアイデアが閃くかもしれません。
INFORMATION
個人と企業を結ぶサステナブルなファッションコミュニティの拠点「New Make Labo」がオープン
- 住所
- 東京都神宮前6-6-2 原宿べルピア104
- 営業時間
- 11:00~19:00
- 定休日