トランスリアリティな世界で“SELFY”
アーティスト・山口真人による「“SELFY”展」が、SH GALLERYにて開催。2021年7月16日(金)〜7月31日(土)まで。
山口真人は、1980年東京生まれのアーティスト。90年代渋谷系・グラフィティの影響を受けグラフィックデザイナーとして活動後、アートフェアへの参加や個展の開催、2019年INDEPENDENT TOKYOにてグランプリを獲得するなど多岐にわたり活躍。2021年には、自身がオーガナイズ・キュレーションをするイベント「TRANSREALITYSHOW」をスタートした。
本展では、山口真人がインスタグラムやティックトックに映る、自撮り(SELFY)のイメージをカットアップし、ステンシル/スプレーの手法で制作した新作のペインティングを展示する。90年代の渋谷系・グラフィティのカルチャーに影響を受けサンプリング・リミックスの手法を用い作家活動を開始した山口は、2019年より、スマートフォンに映る人物や風景、静物に着目し、現実と虚像が同居する世界観を描く「トランスリアリティ」のコンセプトを提唱。本展示ではその中でも特徴的な「女性」を描いた“SELFY”シリーズ展示する。
普段私たちが、無防備に信じ込んでいる「それ」は実在するのだろうか、それとも虚像なのだろうか。トランスリアリティな世界生きる私たちが見ているものを、今改めて「絵画」という形態から見つめ直してみたい。
■概要
MASATO YAMAGUCHI SOLO EXHIBITION “SELFY”
・開催期間:2021年7月16日(金)〜7月31日(土)
・時間:12:00-19:00
・定休日:月曜
・入場料:無料
・場所:SH GALLERY
・住所:東京都渋谷区神宮前3-20-9 WAVEビル 3F
>>EDITOR’S VOICE
同じく神宮前3丁目にあるギャラリー・EUKARYOTE(ユーカリオ)で、2021年8月1日(日)まで開催している香月恵介個展「Noumena」もオススメ。私たちが普段見ている色は“考えられたもの”、あるいは“仮想物”なのかもしれないという考えから「Noumena」というタイトルを持つ本展示。内容は違えど、こちらも普段無防備に信じ込んでいるものについて再考するという点では共通しているのかもしれない。
※敬称略
Text:miwo tsuji
INFORMATION
実在するのか虚像なのか。山口真人“SELFY”が、SH GALLERYにて開催
- 住所
- 東京都渋谷区神宮前3-20-9WAVEビル3F
- 営業時間
- 12:00-19:00
- 定休日
- 月曜
- 開催期間
- 2021年7月16日(金)〜7月31日(土)