老舗スーパーマーケットのサステナブルな取り組み
表参道駅すぐの複合施設Aoビル地下にあるスーパーマーケット「紀ノ国屋インターナショナル」に、都市型農場「Infarm(インファーム)」が導入された。2021年1月19日(火)より店内で育てた野菜を販売している。
紀ノ国屋インターナショナルは、明治時代に青山で創業した果物商にルーツを持つスーパーマーケット。今では当たり前のセルフサービス(客が自分で商品を選び、レジで精算するスタイル)を日本で初めて導入し、国内に数台しかなかったショッピングカートをいち早く取り入れるなど、画期的な購入体験の提供で注目を集めてきた。
今回導入されたInfarmは、システムによって光や空気、栄養素などが管理されたショーケース型の「ファーム(畑)」で農作物を育てるもの。専門のスタッフが定期的に店舗を訪れて収穫し、次のサイクルのための新しい苗を植える。紀ノ国屋インターナショナルではイタリアンパセリ、イタリアンバジル、ミント、パクチーの4種類を栽培。根がついたまま店頭に並べ、購入後も水を入れた容器に根を浸すことでフレッシュな状態を保つことができる。
ドイツ生まれのこの次世代型農法はこれまで世界10カ国30都市で展開。土壌ベースの農業よりも99.5%減の土地、95%減の水、90%減の輸送距離を実現したというサステナブルなものだ。アジアでは初の導入店舗となる紀ノ国屋インターナショナル。常に日本のスーパーマーケットの先端を行くこの店は、今回も消費文化に大きな変化をもたらすのだろうか。
■概要
Infarm(インファーム)導入
導入開始日:2021年1月19日(火)
場所:紀ノ国屋インターナショナル
住所:東京都港区北青山3-11-7 AoビルB1F
電話番号:03-3409-1231
営業時間:9:30~20:30 ※時短営業中。カフェは20:00まで(アルコール提供は19:00まで)
>>EDITOR’S VOICE
現在Aoビルが立つ場所で果物商をしていた紀ノ国屋がスーパーマーケットとして開業したのは昭和28年(1953)のこと。最寄りの表参道駅は当時「神宮前駅」という名前だった。OMOHARAREALのコラムでは、神宮前駅にまつわる歴史を紹介。読めばこれまでとは違った景色が見えてくるかも?
Text:Natsuno Aizawa
INFORMATION
青山・紀ノ国屋に“畑”が…? 都市型農場「インファーム」で育ったパクチー、ミント、バジルが店頭に
- 住所
- 東京都港区北青山3-11-7AoビルB1F
- 電話
- 03-3409-1231
- 営業時間
- 9:30~20:30 ※時短営業中。カフェは20:00まで(アルコール提供は19:00まで)
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