「vol.0」に込められた思いとは
2021年1月30日(土)まで、表参道駅そばにある「山陽堂書店」2Fのギャラリーにて「山陽堂書店 年賀状展 2021.vol.0」が開催されている。
明治24年(1891)に創業した山陽堂書店は、今年で130周年を迎える老舗。現在の店舗は昭和6年(1931)からこの地に佇んでおり、街のシンボルとして愛されている。3F建ての店内には雑誌や書籍がところ狭しと並ぶほか、2Fギャラリーでは縁あるイラストレーターの個展や本の著者を招いたトークショーなどを開催。3Fは喫茶室になっており、青山通りと表参道が交わる交差点を眺めながらネルドリップコーヒーを楽しむことができる。
本展では、イラストレーターやデザイナーたちから同店に届いた50枚以上の年賀状を展示。干支の「丑(うし)」はもちろん、丑からイメージを膨らませた「赤べこ」「カウガール」や、お正月らしさを感じる「おせち」「富士山」などをテーマにした個性溢れる作品がずらりと並んでいる。
また今回のメインビジュアルは、岡本健デザイン事務所に所属する紺野達也氏が担当。「vol.0(第0回)」「年賀状」「山陽堂書店」という3つのキーワードから着想したそうで、温かみに溢れた、新年にふさわしいデザインだ。
同店によると、展示タイトルの「vol.0」には「来年以降に本格開催」という思いが含まれているという。ほとんどのイラストレーターやデザイナーにとって新年初めての作品披露となる年賀状。50枚以上集まった今年も見応えたっぷりなのだが、来年以降はどんな展示になるのだろう。世の中が落ち着いていることとあわせて期待したい。
■概要
山陽堂書店 年賀状展 2021.vol.0
開催期間:2021年1月8日(金)〜30日(土)
開催場所:山陽堂書店 2Fギャラリー
住所:東京都港区北青山3-5-22
電話番号:03-3401-1309
営業時間:11:00〜19:00(土曜は〜17:00)
定休日:日曜
※開廊時間は変更の可能性もありますので、ご来場前にご確認下さい。
>>EDITOR’S VOICE
OMOHARAREALでは、表参道&原宿で働く人たちにおすすめの「〇〇(本やドリンクなど)」を聞く企画を季節ごとに実施中。2020年秋には、山陽堂書店5代目・萬納嶺さんがおすすめの1冊を紹介してくれた。同店で毎月1回開催しているイベント「山陽堂ブック倶楽部(*1)」を始めるきっかけにもなったという運命の1冊とは…?
*1…現在はオンラインで実施。
Text:Natsuno Aizawa
INFORMATION
創業130周年の表参道・山陽堂書店で年賀状展 総勢50人のイラストレーターやデザイナーによる“新年1作目”
- 住所
- 東京都港区北青山3-5-22
- 電話
- 03-3401-1309
- 営業時間
- 11:00〜19:00(土曜は〜17:00)
- 定休日
- 日曜