激動の時代に現代アートが生み出す波紋とは
2021年2月6日(土)〜6月6日(日)、キラー通り沿いのワタリウム美術館にて「まちへ出よう展 〜それは水の波紋から始まった〜」が開催される。
本展は、ベルギーの現代美術キュレーター、ヤン・フートとワタリウム美術館によって1995年に開催された展覧会「水の波紋95」を再び呼び起こすというもの。「水の波紋95」では旧都営青山北町アパート、表参道駅裏の善光寺、明治神宮の鳥居前など、表参道・原宿の40箇所に現代美術作品を設置。会期中の30日間、まさに1粒の水滴が波紋となり広がっていくように、街を訪れた人々に驚きと発見を届け続けた。
このたび会場では、「水の波紋95」で人々の記憶に刻まれた作品を改めて振り返るとともに、グラフィティアートの先駆者であるキース・ヘリングや、アーティストグループChim↑Pomら、新たに現代アーティスト8組の作品も紹介。様々な方法や時代精神が作品を介して融合することで、次なる波紋が広がっていくことを目指しているという。
「水の波紋95」が開催された1995年は阪神淡路大震災や地下鉄サリン事件が起こり、世の中が異様な緊張感に包まれていた。そして本展が行われる2021年もまた、新型コロナウイルスによって世の中が大きく揺れ動いている。26年の時を経て、現代アートが生み出す水の波紋はどのように人々の心に広がっていくのだろうか。
■画像クレジット
1枚目:ホワン・ヨンピン 「竹帚(たけぼうき)」1995年
2枚目:キース・ヘリング 壁画(部分) 1983年
3枚目:ヴォルフガング・ライプ「タンポポの花粉」1990年
※敬称略
■概要
まちへ出よう展 〜それは水の波紋から始まった〜
開催期間:2021年2月6日(土)〜6月6日(日)
開催場所:ワタリウム美術館
住所:東京都渋谷区神宮前3-7-6
電話番号:03-3402-3001
開館時間:11:00〜19:00(毎週水曜は〜21:00)
休館日:月曜[5月3日(月・祝)は開館]
入場料:大人 1,200円、学生(25歳以下)1,000円
※入場方法についてはワタリウム美術館ホームページにてご確認ください。
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ワタリウム美術館の1FとB1Fには、ミュージアムショップ「オン・サンデーズ」が店を構えている。アーティストとコラボしたオリジナルのポストカードや雑貨、芸術関連の本などが多彩に揃う同店。展覧会とあわせて訪れればきっと、知的好奇心をさらに満たしてくれるはずだ。
Text:Natsuno Aizawa
INFORMATION
1995年に街を沸かせた現代アート展をワタリウム美術館で再現 キース・ヘリング、Chim↑Pomらの作品も
- 住所
- 東京都渋谷区神宮前3-7-6
- 電話
- 03-3402-3001
- 営業時間
- 11:00〜19:00(毎週水曜は〜21:00)
- 定休日
- 月曜[5月3日(月・祝)は開館]