It’s a living というシグネチャーに込められた思い
2020年10月17日(土)まで、骨董通り「小原流会館」の地下にある「hpgrp GALLERY TOKYO」にて、アーティスト、リカルド・ゴンザレスの新作展を開催している。
hpgrp GALLERY TOKYOは、ファッションを中心にインテリア、アートなど様々な事業を手がける「H.P.FRANCE」が運営するギャラリー。国籍やジャンルを問わず、様々な作品の展示企画が行われている。
今回の展示アーティストであるリカルド・ゴンザレスはメキシコ出身で、現在はブルックリンを拠点に活動。祖父から影響を受けたというカリグラフィーと彼自身が学んだタイポグラフィーを融合させた独自のスタイルを確立している。ストリートカルチャーの熱のなかに優雅で洗練された表現が垣間見える彼の作品は、AppleやNike、Googleなど一流企業からも支持されている。
本展ではリカルドの新作を公開。幼少期に親しんだアニメの影響から、彼は日本に特別な思い入れがあるそう。展示されている作品は、ブルックリンのアトリエから遠く離れた日本に思いを馳せながら制作されたのだという。かつて春に来日したときの印象から、本展のタイトルは「Memories of Spring」と名付けられた。
リカルドがシグネチャーとして使用しているのは「It’s a living」という言葉。「生きている」「生きるということ」「人生」。様々な訳し方ができるこの言葉は、彼の哲学ともいえるだろう。価値観が激しく変化していく今、リカルドが描くシンプルでエネルギッシュな作品は、私たちに力を与えてくれるはずだ。
※敬称略
■概要
Memories of Spring
開催期間:2020年10月2日(金)〜17日(土)
開催場所:hpgrp GALLERY TOKYO
住所:東京都港区南青山5-7-17 小原流会館B1F
電話番号:03-3797-1507
営業時間:12:00~19:30
定休日:日〜火曜
>>EDITOR’S VOICE
ストリートカルチャーの熱を帯びたリカルド・ゴンザレスの作品。そもそも、“カルチャー”とは何を指すのだろうか。表参道・原宿でも、過去から現在までたくさんのカルチャーが生み出されてきたが、なかでも再注目されつつあるのが「ナイトカルチャー」だ。OMOHARAREALのコラム「ナイトカルチャー論」も、ぜひチェックしてみてほしい。
Text:Natsuno Aizawa
INFORMATION
カリグラフィー×タイポグラフィーで躍進 リカルドゴンザレスが日本に思いを馳せたエネルギッシュな新作を公開
- 住所
- 東京都港区南青山5-7-17小原流会館B1F
- 電話
- 03-3797-1507
- 営業時間
- 12:00~19:30
- 定休日
- 日〜火曜