1人目はLATTESTのマネージャー・宗広裕美さんセレクトBOOK
食欲の秋、芸術の秋、スポーツの秋、そして読書の秋。いつも行くカフェのスタッフさん、街の書店の店長さん、レストランのシェフ…この街で働く人たちが選ぶ「おすすめの1冊」を紹介します。
今回は、LATTESTのマネージャー・宗広裕美さんに選んでいただきました!
宗広裕美(むねひろ ゆみ)/LATTESTのマネージャー、バリスタ、ロースター。趣味は、美味しいものをたべること。旅行。おうち時間が増えた最近では、自宅で映画や音楽(レコード)を鑑賞すること。また、植物を育てることや、掃除、断捨離も楽しめるように。
宗広さんおすすめの1冊は…
『さよならは小さい声で』 著:松浦弥太郎 (PHP文庫)
その理由とは?
「“書くものすべてが、あなた一人に、誰か一人に宛てたラブレターでありたい。僕は、ずっとそういう気持ちで、今日も机に向かって文章を書き続けている”
このイントロダクションにグッと心をつかまれ、読んだ瞬間から、松浦弥太郎さんのファンになりました。この本は、心に残る『すてきなひとたち』のエピソードが綴られたエッセイです。活字が苦手な私でも内容に引き込まれ、読み進められました。
本の向こう側と、なんだかとっても距離が近く感じられて、文章がスッと心に染み込む感じ、穏やかな気持ちになれるところがこの本の好きなところです。
『こんなふうに歳を重ねていきたい! まねしたい!』と思うエピソードがいくつもあり、生活や考え方のお手本にしています。例えば、『プレゼントをあげたいと思う相手は、いつも感想を伝えてくれる人だ』という筆者の考えが紹介されていて、感想を伝える大事さを知ったり。『年上のおばあさんに夢はなんですか?と聞くと目をキラキラさせて沢山の夢を語ってくれた』というエピソードからは、年齢を重ねたとしても、現状に満足せずに常にワクワクすること探していかなきゃと思わされたり…。
そして、この本からはじまり、ほかの彼の本もバイブルのように読み始めました。
素敵な考えの中には、『これ私もやってる! やるじゃん!? 私!』というエピソードもあり、嬉しくなるところも好きです」
◾️LATTESTの最新情報
10月のシーズナルドリンクに「キンモクセイラテ」(¥700)が登場。昨年もとても人気だったこのラテ。自家焙煎した中煎りのコーヒーと相性も良く、キンモクセイの香りがふわっと広がり、とても華やかな味わいを楽しめる。
◾️LATTEST
表参道から一本入った裏通りながらも、行列のできる飲食店や、長く愛されるカフェなどが点在するまいせん通り。その通り沿いに、少し奥まったところに入口をもつことで、他とは異なるゆったりとした時間の流れを纏うコーヒーショップ。このお店は、世に女性のバリスタを送り出すというコンセプトを掲げているため、店内には女性スタッフのみ。それが、この空間とロケーション、そして提供するコーヒーと相まって、独特な柔らかい雰囲気を醸し出している。
Text:Ayaka Minoda