青山通りにNYの風を吹かせた店舗がまもなく閉店
青山通り沿いの「ブルックス ブラザーズ 青山」が、2020年8月30日(日)をもって閉店する。
ニューヨーク発の同ブランドは1979年、海外初進出店として青山店をオープン。以来41年にわたり日本のアメトラ文化をリードし、ファッション業界の人々や著名人をはじめ、多くのファンに愛されてきた。青山通りに面した石造りのファサードから醸し出される重厚感や異国情緒あふれる佇まいに、街のランドマークとして親しみを覚えていた人も多いのではないだろうか。
この度のクローズは、青山エリアの再開発に伴うもの。2020年9月4日(金)からは新たな旗艦店として「ブルックス ブラザーズ 表参道」(南青山5-7-1)がオープン予定だ。
とはいえ、41年もの歴史を持つこのクラシカルな店舗には、アメトラを愛する人々のたくさんの思い出が詰まっている。そんな人々の思い出やメッセージを記録する場として、店内にはメモリアルブックを設置。来店した人は自由に記入することができるのだが、編集部が訪れた8月26日(水)には厚みのある2冊のメモリアルブックにぎっしりとメッセージが集まっていた。
ページをめくると、「人生初のスーツはブルックス ブラザーズだった」「今では孫がブレザーを使っている」 といった心温まるエピソードが。さらには、ファッションイラストレーターの綿谷寛氏やソリマチアキラ氏、ユナイテッド アローズ上級顧問・栗野宏文氏、“アニキ”の愛称で親しまれるコラムニスト・片野英児氏らそうそうたる“アメトラファン”も直筆で名前を連ねていた。
メモリアルブックにメッセージを記入すると、ブランドロゴ入りのミントタブレットのプレゼントも。日本のアメトラ文化の象徴、そして街のランドマークとしての役割を担ってきたブルックス ブラザーズ 青山の姿を、この機会にぜひ目に焼き付けてほしい。
■概要
ブルックス ブラザーズ 青山
閉店日:2020年8月30日(日)
住所:東京都港区北青山3-5-6
電話番号:03-3404-4295
営業時間:11:00~19:30
定休日:不定休
>>EDITOR’S VOICE
ブルックス ブラザーズ 青山から表参道駅方面へ、青山通りを歩いて5分。複合文化施設 スパイラルのB1FにあるRestaurant Bar CAYでは、イラストレーター・永井博の原画を眺めながら食事ができる「POOLS CAFE」がオープンしている。店内はさながらリゾートのような雰囲気。ブルックス ブラザーズで思い出をしたためた後、ゆっくり食事する場所としてもおすすめだ。
Text:Natsuno Aizawa
INFORMATION
さよなら、ブルックス ブラザーズ メモリアルブックには綿谷寛、栗野宏文ら著名人の直筆メッセージも
- 住所
- 東京都港区北青山3-5-6
- 電話
- 03-3404-4295
- 営業時間
- 11:00~19:30
- 定休日
- 不定休