連休中にフィナーレを迎える表参道&原宿のアート展
梅雨が明け、ジリジリと太陽の日差しが降り注ぐなか、今週末からお盆休みが始まる人も多いのでは? この記事では連休中に終了するアート展を紹介。遠出はできないけれど、無理のない範囲で訪れられそうなものを探してみて。
※新型コロナウイルスの影響で、外出・移動に関して各自の判断が重要な状況です。ご来場の際は、ご自身の環境や体調を考慮のうえ、十分な対策をお願いいたします。
※新型コロナウイルスの影響により、各展覧会の開催日程や開催時間が変更になる場合がございます。お出掛けの際はホームページやSNSなどで最新の情報をご確認ください。
■メイン画像クレジット
PHOTO:竹久直樹
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1.コウイチハシグチ×渡邊慎二郎 二人展
8月8日(土)まで
企画:GRIDIN’ (https://gridin.info/)
神宮前の複合型スペース「BLOCK HOUSE」4Fでは、キュレーターに石毛健太を迎え、コウイチハシグチと渡邊慎二郎による二人展を開催している。
コウイチハシグチは、本展で会場自体をテラリウムに見立て、さらにその中に観賞用のテラリウムを制作。いずれのテラリウムも、原宿近くの会場に溜まる雨水を利用し生育させている。本展で生体として展示されている植物は、植物と人間性をテーマに作品を発表する美術作家・渡邊慎二郎が運び入れたものだ。
テラリウムの中でテラリウムを鑑賞することができるこの展示。都市で生活する我々が改めて“循環”を意識するきっかけになるかもしれない。
■概要
開催場所:BLOCK HOUSE 4F
住所:東京都渋谷区神宮前6-12-9
開催時間:13:00〜20:00
入場料:500円(学生無料)
【詳細はこちら:コウイチハシグチ×渡邊慎二郎 二人展】
2.猪原悠 個展 『ユメのはなし』
8月9日(日)まで
神宮前5丁目のギャラリー「CLASS」では、写真家・猪原悠の個展『ユメのはなし』が開催中。
1989年生まれの猪原悠は写真家・映画監督の若木信吾から独立し、今年からフリーでの活動をスタート。期待が集まる若手写真家は本展で、青写真に藍染め液でドローイングを重ねた作品や、これまでにフィルムカメラで撮りためた風景写真などを発表している。
8月8日(土)にはCLASSの公式インスタグラムよりライブ配信を実施。アートブックの選書や企画立案などで活躍する錦多希子氏をゲストに迎え、朗読会とギャラリートークをお届けするので、チェックしてみてほしい。
■概要
開催場所:CLASS
住所:東京都渋谷区神宮前5-12-7 B1F
開催時間:13:00〜19:00
【詳細はこちら:猪原悠 個展 『ユメのはなし』】
3.神の左手 悪魔の右手
8月9日(日)まで
キラー通り近くのギャラリー「EUKARYOTE(ユーカリオ)」では「神の左手 悪魔の右手」を開催。京都・奈良を拠点に活動するアーティスト、東慎也と米村優人の作品を紹介している。
互いに京都造形芸術大学を卒業した彼ら。東は平面作品、米村は立体作品を通して、生き物や自然、社会に対する既存概念や畏怖と向き合っている。新型コロナウイルスの影響もあり閉塞的な日常が続くなか、作品を鑑賞することで感じるものや発見がありそうだ。
■概要
開催場所:EUKARYOTE 1〜3F
住所:東京都渋谷区神宮前3-41-3
開催時間:12:00〜19:00
【詳細はこちら:神の左手 悪魔の右手】
4.OKETA COLLECTION: A NEW DECADE
8月10日(月・祝)まで
スパイラルでは、世界を旅し、無数の作品をコレクションしてきた桶田俊二・聖子夫妻の「OKETA COLLECTON: A NEW DECADE」を開催中。
長年ファッションビジネスをしてきた独特のセンスでアートコレクションを築き上げてきた桶田夫妻。本展では、草間彌生、松山智一、村上隆、フューチュラら時代の本質をとらえた国内外の作品約20点をセレクトしている。
新型コロナウイルスにより、世の中全体がこれからの新しいライフスタイルを考えるようになった今。多様な表現力のこもった作品に触れ、本展のテーマにもなっている「A NEW DECADE(新たな10年)」について見つめ直してほしい。
■概要
開催場所:スパイラルガーデン(スパイラル1F)
住所:東京都港区南青山5-6-23
開催時間:11:00〜20:00
※閉館時間は変更される可能性があります。当日の営業時間は、スパイラルホームページをご確認ください。
※入場にはArtSickerでの予約が必要になります。
【詳細はこちら:OKETA COLLECTION: A NEW DECADE】
5.BLACK SMOKER RECORDS × 河村康輔 アートショー
8月10日(月・祝)まで
ミュージックレーベル「BLACK SMOKER RECORDS(ブラックスモーカーレコーズ)」とアーティスト・河村康輔によるアートショーが、神宮前3丁目「BEAMS T HARAJUKU」で開催されている。
店内では、BLACK SMOKER RECORDSを主宰するKILLER-BONG氏と河村氏のアート作品をそれぞれ展示・販売。その他、両者の合作コラージュを落とし込んだフーディーやTシャツも販売中だ。
カルチャーシーンで注目を集めるアーティストがコラボした本展。感性のコラボレーションは、BEAMS T HARAJUKUでどのように表現されるのか、その目で確かめてほしい。
■概要
開催場所:BEAMS T HARAJUKU
住所:東京都渋谷区神宮前3-25-15 1F
開催時間:11:00〜20:00
【詳細はこちら:BLACK SMOKER RECORDS × 河村康輔 アートショー】
6.エヴェリナ・スコヴロンスカ展「逸文 itsubun −Fragments of Beauty」
8月10日(月・祝)まで
スパイラル1Fで感度と鮮度の高いアートやプロダクトを紹介する「MINA-TO」では、ポーランド出身のアーティスト、エヴェリナ・スコヴロンスカによる作品の展示販売中。
本展の作品は、エヴェリナ・スコヴロンスカが古代ギリシアの詩人、サッポーの詩の断片からインスピレーションを得て、ジェンダー、アイデンティティ、セクシュアリティ、身体に関連する問題と向き合い、長崎県南島原市のアートビレッジ・シラキノで滞在制作をした新作だ。
持って生まれた身体の問題に向き合い、自信を持って発信して欲しいというメッセージが込められた本展。この作品たちから発せられる強いエネルギーを感じとってほしい。
■概要
開催場所:MINA-TO(スパイラル1F)
住所:東京都港区南青山5-6-23
開催時間:11:00〜20:00
※閉館時間は変更される可能性があります。当日の営業時間は、スパイラルホームページをご確認ください。
【詳細はこちら:エヴェリナ・スコヴロンスカ展「逸文 itsubun −Fragments of Beauty」】
7.Reina Tokonami solo exhibition「THIS IS DOODLE?」
8月12日(水)まで
表参道ヒルズ同潤館3Fのギャラリー「ROCKET」では、クリエイター・トコナミレイナのイラスト展「THIS IS DOODLE?」を実施している。
1995年生まれと若手ながら、パリコレやファッションウィークでのスナップ撮影や、雑誌『NYLON JAPAN』への作品掲載など、写真家として活躍の場を広げているトコナミレイナ。本展は、そんな彼女が“イラストレーター”として初めて開催する個展だ。
“アメリカの男の子が理科の授業中に描くラクガキ”というコンセプトで描かれた作品には、ポップさとシュールさが絶妙なバランスで共存している。ユーモア溢れる彼女の作品は、見ているだけでハッピーな気分になれるだろう。
■概要
開催場所:表参道ROCKET
住所:東京都渋谷区神宮前4-12-10 表参道ヒルズ同潤館3F
電話番号:03-6434-9059
開催時間:11:00〜20:00(8月12日〜18:00)
※新型コロナウイルス感染症対策の基本方針により、 営業時間が短縮となる場合がございます。詳細は表参道ROCKETのHPをご覧下さい。
定休日:期間中無休
入場料:無料
【詳細はこちら:Reina Tokonami solo exhibition「THIS IS DOODLE?」】
8.ティモスィー・ベッチャマン個展「HYBRID」
8月13日(木)まで
南青山にあるニコライ・バーグマンの旗艦店では、若手画家 ティモスィー・ベッチャマンの個展「HYBRID」が開催されている。
浮世絵や春画、マンガなど、古来から現代までの日本の美術と、欧米の風景画やグラフィックアートの要素を組み合わせたティモスィー・ベッチャマンの作品。今回の個展では、金箔や銀箔、日本画の線や色を用いて、花や植物を繊細なタッチで描いた作品を発表している。
花と緑に囲まれたニコライ・バーグマン旗艦店で、植物をモチーフに唯一無二の表現によって生み出された作品を眺めて、心に栄養を与えてみては。
■概要
開催場所:Nicolai Bergmann Flowers & Design Flagship Store 2F
住所:東京都港区南青山5-7-2
電話番号:03-5464-0743
開催時間:11:00〜18:00
【詳細はこちら:ティモスィー・ベッチャマン個展「HYBRID」】
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※敬称略
Text:Natsuno Aizawa