アートで梅雨気分をリフレッシュ
表参道&原宿では今週末、いくつかのアート展がフィナーレを迎える。街のギャラリーで開催しているものはもちろん、オンラインで展示会を再現したコンテンツも。梅雨模様が続くけれど、涼しいギャラリーやお部屋でアートに触れて気分を変えてみよう!
※新型コロナウイルスの影響により、各展覧会の開催日程や開催時間が変更になる場合がございます。お出掛けの際はホームページやSNSなどで最新の情報をご確認ください。
ー
1.植松永次「散歩の途中」
7月11日(土)まで
原宿と千駄ヶ谷の境近くにある「Gallery 38」では、滋賀県の信楽や伊賀を拠点に活動する陶芸家・植松永次氏の作品を展示している。
本展では、植松氏が2020年の1月から約3ヶ月間、信楽・陶芸の森に通い制作した約20点の新作を発表。作品はどれも、生命感あふれる泥漿の動き、土や火の痕跡が際立つひび割れと歪み、それぞれの素材の特性が存分に活かされている。それらからは、既存の方法論や自身の意識に捉われず、あくまでも土や自然から感じたことに主眼をおいた植松氏の姿勢が見受けられるだろう。
■概要
開催場所:Gallery 38
住所:東京都渋谷区神宮前2-30-28
電話番号:03-6721-1505
開催時間:12:00〜19:00
【詳細はこちら:植松永次「散歩の途中」】
2.小畑多丘「Opposite Effects」
7月11日(土)まで
©️Taku Obata, Courtesy of Akio Nagasawa Gallery
骨董通り近くにある「Akio Nagasawa Gallery Aoyama」では、“b boy彫刻家”・小畑多丘氏の個展を開催中。B-BOY(ブレイクダンサー)としての顔も持つ小畑氏は、ブレイクダンスをモチーフにした彫刻作品で世界的に高い評価を受け、ニューヨークやパリ、ロンドンでも個展の実績がある。
今回の個展のメインは彫刻ではなく、その流れを汲んだドローイング作品。刹那的な思考が落とし込まれた躍動感ある作品から、新しい発見とエネルギーを受け取ってほしい。
■概要
開催場所:Akio Nagasawa Gallery Aoyama
住所:東京都港区南青山5-12-3 Noirビル2F
電話番号:03-6427-9611
開廊時間:木〜土 11:00–13:00, 14:00–19:00
【詳細はこちら:小畑多丘「Opposite Effects」】
3.「家にいルンです」写真展
7月12日(日)まで
明治神宮前〈原宿〉駅からすぐの「WONDER PHOTO SHOP」2Fでは、レンズ付きフィルム「写ルンです」で‟STAY HOME”をテーマに撮影された写真を展示中。
作品を出展しているのは、今年5月に開催した「家にいルンですフォトコンテスト」で約1,200名の中から選ばれた入選者20名に加え、コンテスト審査員のフォトグラファー5名、 WONDER PHOTO SHOPにゆかりのあるクリエイター5名の計30名。全90作品が揃っている。
30通りの“STAY HOME”を見ることができるこの写真展へ、家で過ごす楽しみ方のヒントを見つけに行ってみては。
■概要
「家にいルンです」写真展
開催場所:WONDER PHOTO SHOP 2F
住所:東京都渋谷区神宮前6-29-4
電話番号: 03-6427-9703
営業時間:12:00~19:00
【詳細はこちら:「家にいルンです」写真展】
4.畑山太志個展「素知覚」
7月17日(金)まで
キラー通り近くのギャラリー「EUKARYOTE(ユーカリオ)」では、アーティスト・畑山太志氏の個展を開催している。会期は7月17日(金)までだが、土日に訪れるのなら今週末がラストチャンスだ。
若手アーティストの登竜門「CAF賞」でのダブル受賞を果たすなど注目を集める畑山氏。本展では、一見白いキャンバスに見えるほど色彩を削ぎ落とした絵画などを展示し、視覚では語りきれない身体感覚を伴う空間的な体験を呼び起こしている。白いキャンバスを見つめながら、知覚の内側と向き合ってみては。
■概要
開催場所:EUKARYOTE 1〜2F
住所:東京都渋谷区神宮前3-41-3
開催時間:12:00〜19:00
定休日:月
【詳細はこちら:畑山太志個展「素知覚」】
<<番外編>>
最後は番外編として、オンラインで楽しめるアートをご紹介。
5.Miya Ando オンラインエキシビジョン
7月11日(土)まで
表参道ヒルズ裏にある「MAKI Gallery」は、HP内に開設しているビューイングルームにて、NYで活動するアーティスト、ミヤ・アンドウ氏の作品を公開中。
アメリカと日本のバックグラウンドを持つミヤ・アンドウ氏は、幼い頃より両国を行き来する中で培われた感覚を作品に落とし込んでいる。本展では、アンドウ氏の世界観を構成するもののひとつ、仏教からインスピレーションを得た「Kumo (Cloud)」のシリーズと、日本の古い伝統的な技法を作品に生かした「Shou Sugi Ban」のシリーズを紹介。自然と引き込まれる彼女の独特な世界観を体験しよう。
■概要
オンライン・ビューイングルームはこちらから
【詳細はこちら:Miya Ando オンラインエキシビジョン】
ー
週末の過ごし方のヒントは見つかった? お出掛けが難しい人は、OMOHARAREALのCOLUMNページもチェックしてみて。街の歴史や名建築、ゆかりある音楽、名物店長さんたちによるおすすめ情報…。読めばきっと、新しい発見があるはず。
Text:Natsuno Aizawa