海洋科学探査船タラ号に乗船したアーティストの作品が並ぶ
アニエスベー青山店2Fにあるアニエスベー ギャラリー ブティックでは、2020年8月30(日)まで「TARA OCEAN展」を開催中。
本展はTara Océan財団協力の下、4人のアーティストの作品で構成されるグループ展。Tara Océan財団とは、2003年にアニエスベー氏が息子のエティエンヌ・ブルゴワ氏と共同創設した、フランス初の海に特化した公益財団法人だ。
同財団は、世界中の科学者や研究所と協力し、海洋科学探査船タラ号で世界中の海を調査し、気候変動や環境破壊が海洋にもたらす影響を研究している。財団のミッションである、科学探査の結果を多くの人に「共有」するために、タラ号にはアーティストも乗船する。科学者が調べて解明して発信することとは別に、アーティストが感じた海の状態、様子など、実際に海で体験したことを作品にして発表するためだ。
今回作品を披露する二コラ・フロック氏、大小島真木氏、エルザ・ギヨーム氏、ケーナーフ&ショウコの4人も、これまでにさまざまな形で科学探査船タラ号に関わりながら作品を制作している。
フランス・ブルターニュ出身の二コラ・フロック氏は、絶滅の脅威に晒されているサンゴの耐性を研究するプロジェクトに参加したときの写真作品や「瀬戸内国際芸術祭」の作品も合わせて展示する。東京出身の大小島真木氏は、世界公募で選出され、グアムから日本を目指してタラ号に乗船し制作したドローイングを公開。パリ出身のエルザ・ギヨーム氏は、イースター島とタヒチ島間で乗船し、見聞きしたことを旅ノートに記録し水彩画を描き、「水中マップ」として作成した。アーティストデュオ・ケーナーフ&ショウコは、乗船するクルーのポートレートを制作し展示する。
またアニエスベー青山店のB1Fでは、日本の子ども達に、地球環境や海洋環境問題へより関心を持ってもらうことを目指し、オンライン上で開催した「タラ号ポスターコンクール」の作品も展示している。
海洋環境保全を多くの人に共有するために、アーティストを海洋科学探査船タラ号に乗船し、作品化する。この素敵な取り組みは、アート好きのアニエスベー氏らしい。アートを楽しみながら環境について考える時間も与えてくれる「TARA OCEAN展」へ是非訪れてみて。
■概要
TARA OCEAN展
開催期間:2020年7月1日〜8月30日
開催場所:アニエスベー ギャラリー ブティック
住所:東京都港区南青山 5-7-25 ラ・フルール南青山
電話番号:03-3406-6010
営業時間
ギャラリーブティック:13:30-18:30(月曜休廊)
青山店B1F:11:00〜20:00
■クレジット
Nicolas Floc’h / Fondation Tara Océan
大小島真木 / Fondation Tara Océan
Elsa Guillaume / Fondation Tara Océan
K-NARF&SHOKO / Fondation Tara Océan
>>EDITOR’S VOICE
「アニエスベー渋谷店」が2019年にオープンしているのはご存知だろうか? 国籍やジャンルを問わずアート、音楽、映画が大好きなアニエスベー氏。店内の至る所に絵画、本人撮影の写真、映画のポスターなどが飾られている。またカフェも併設されており、バター好きも唸らせるフランス産イズニーバター使用のサンドイッチやフランス流の砂糖入りフレッシュミントティーを楽しむことができる。
Text:Ayaka Minoda
INFORMATION
海洋環境保全をアートで表現 青山のアニエスベーギャラリーで「TARA OCEAN展」開催
- 住所
- 東京都港区南青山 5-7-25 ラ・フルール南青山
- 電話
- 03-3797-6830
- 営業時間
- ギャラリーブティック:13:30-18:30(月曜休廊)
青山店B1F:11:00〜20:00 - 定休日
