目に見えない感覚や存在感を表現
2020年6月26日(金)〜7月17日(金)、ギャラリーEUKARYOTE(ユーカリオ)にて、畑山太志個展「素知覚」を開催する。
畑山太志氏は、現代芸術振興財団が主催する、若手アーティスト育成を目的とした現代芸術作品のアートアワード「第1回CAF賞(Contemporary Art Foundation Award)」で「優秀賞」「名和晃平賞」を同時受賞した注目のアーティスト。
本展は、2フロアを使って今に至るまでの畑山氏の制作を網羅する個展となる。1Fに「第1回CAF賞」受賞作品である白を基調とした絵画シリーズ「在り処」の新作を展開。この作品は、畑山氏が樹木と対峙した際の体験が基となっており、御神木をモチーフに描いている。一見白いキャンバスに見えるほど色彩を削ぎ落とした絵画。厳かな存在感のみを緻密に描くことで、視覚では語りきれない身体感覚を伴う、空間的な体験を呼び起こしている。
2Fには、生物学的概念である“環世界”を描く「天気図」。また、新たに展開する「草木言語」は、木々が私たちとは異なる原理で知覚を共有する説と、AIなどデジタル世界においても生命が宿り、ある種の自然を生成するメカニズムにも目を向けて取り入れたシリーズとなっている。
目に見えない感覚や存在感を表現しているこの個展。白いキャンバスを見つめながら、知覚の内側と向き合ってみては。忙しい毎日を過ごしていると忘れがちな心の感覚が目覚めるきっかけになるかもしれない。
■概要
畑山太志個展「素知覚」
開催期間:2020年6月26日(金)〜7月17日(金)
開催時間:12:00〜19:00
定休日:月
開催場所:EUKARYOTE 1〜2F
住所:東京都渋谷区神宮前3-41-3
>>EDITOR’S VOICE
近くの「ワタリウム美術館」では、2020年8月30日(日)まで日本を代表する現代アーティスト青木陵子氏と伊藤存氏の共同作品を展示する「変化する自由分子のWORKSHOP」を開催中。2人はこれまで数多くのコラボレーションを重ねている。本展ではこれまでの共作に加え、様々な人との流動をワークショップ的に展開。展覧会の中でワークショップを行うのではなく、ワークショップのようなものが展示されるイメージという。若手アーティストの個展の後には新しい形の展覧会にも足を運んでみては。
Text:OMOHARAREAL編集部
INFORMATION
注目の若手アーティスト・畑山太志個展がユーカリオで開催 CAF賞受賞作品も
- 住所
- 東京都渋谷区神宮前3-41-3
- 営業時間
- 12:00〜19:00
- 定休日
- 月
