WITH HARAJUKU(ウィズ原宿)とは?
2020年6月5日(金)、原宿駅前に誕生した「WITH HARAJUKU(ウィズ原宿)」は、原宿から世界に向けて独自のカルチャーを発信していく複合施設だ。それぞれの店舗には、どんな原宿らしい魅力が散りばめられているのだろうか? 時を経て原宿に戻ってきた店舗、ここでしか体験できないことが詰まっている店舗、日本のどこよりも広いフロアを誇る店舗などカテゴリ別に一挙ご紹介!
=原宿に帰ってきた! カムバック原宿編=
1.進化して8年ぶりに帰還!「ユニクロ 原宿店」(フロア:B1~1F)
「ユニクロが原宿に帰ってきた!」と聞いてピンと来ない人もいるかもしれない。そこで、まずはユニクロ 原宿店の歴史について触れておきたい。
【ユニクロ 原宿店歴史】
1998年 11月:東京初の都心型店舗・ユニクロ原宿店、明治通り沿いに開店
2007年 4月:Tシャツ専門店1号店「UT STORE HARAJUKU.」としてリニューアル
2012年 3月:ユニクロ 原宿店閉店
2020年 6月:ユニクロ 原宿店、原宿駅前に開店
初めてユニクロが原宿にやってきたのは1998年11月。東京初の都市型店舗として明治通り沿いの神宮前6丁目に「ユニクロ 原宿店」が開店した。12月にはフリースを全国で200万着販売し、ユニクロの代名詞としてフリースがブームになっていく。
そして2007年、Tシャツ専門店1号店「UT STORE HARAJUKU.」としてリニューアル。「Tシャツの未来のコンビニエンスストア」というコンセプトでTシャツを販売していた。店舗入り口にはLEDを採用し、赤・白・銀を基調とした店内だった。
その後2012年に閉店し、1998年のオープンから約14年もの間、この街を盛り上げてくれていたユニクロが原宿を去った。そして2020年6月、8年ぶりにユニクロ原宿店が戻ってきたのだ。
早速お店に入ってみると、現代アーティスト・村上隆が手掛けた、高さ約3メートルものビリー・アイリッシュ像が迎えてくれる。1FはユニクロのTシャツ「UT」専用売場「UT POP OUT」だ。
店内は、2007年〜2012年に原宿にあった「UT STORE HARAJUKU.」を思わせる赤い電光掲示板がありつつも、メタルの天井や店内奥で映像が流れている大きなディスプレーなど、未来的な印象も受ける。
ここでは多くのアーティストやブランドとコラボレーションした、Tシャツを販売している。個人的に「欲しい!」と思ったのはアートディレクター・吉田ユニさんとのコラボレーションTシャツ。原宿が大好きと公言しているユニさんの独創的なアイデアが詰まっているデザインは魅力的なものばかり。
地下1Fには、UTとコラボレーションしたアーティストやクリエイターのアートブックも販売中。UTでモチーフとなった作品以外の側面や世界観も見ることができる。
同じく地下1Fには生花も販売中。「服以外でも日常をカラフルに彩って欲しい」という想いから始まった新しいライフスタイル提案だ。1束390円、3束990円とリーズナブルなのも嬉しい。
生花の向かいにあるのは、着こなしアプリ「スタイルヒント(StyleHint)」と連動した売り場「スタイルヒント原宿」。店内を埋め尽くす240台のディスプレイには、人気インフルエンサーや一般の人たちがユニクロの服装を取り入れたコーディネートが並ぶ。
気になるコーデをクリックするとそのコーデに使用した商品が店内のどこにあるのか、在庫、カラーバリエーションなどを見ることができる。またそこで選んだものをネット上で購入することも可能という、世界でここだけのサービスだ。
2.創業の地で生まれ変わる「OSHMAN’S」(1F、M1、2F)
1985年、国内第1号店としてJR原宿駅の目の前に誕生したオッシュマンズ原宿店。2017年に閉店し、2020年に創業の地である「原宿駅前」で生まれ変わってオープン。1F、M1F、2Fと3フロア構成になっており、店舗の空間デザインは、ボタニストやGaGa MILANOの空間演出の実績もある「4hearts co., Ltd. 」が担当。日本初となるパンツブランド「Gramicci(グラミチ)」のスペシャルストアなどここでしか買えないスペシャルアイテムも。
3.原宿を一望できる「資生堂パーラー ザ・ハラジュク」(8F)
明治35年創業の老舗レストランが29年ぶりに原宿へ出店。ラウンジとレストランに分かれており、内装のデザインコンセプトは“森”。8Fから原宿を眺めながら、ゆったり過ごせる空間となっている。
4.オープンカフェの先駆け「カフェオーバカナル」(3F)
「カフェ」や「ブラッスリー」といった言葉がまだまだ日本では認知されていなかった1995年に原宿にオープン。オープンカフェというスタイルを広めた先駆け的存在の「カフェオーバカナル」。ビルの老朽化により2003年に閉店したが、今回原宿に戻ってきた。スフレオムライスやデザートのスフレなど原宿店限定メニューも豊富。
=ここでしか体験できない!
WITH HARAJUKU店限定編=
5.初の都心型店舗「IKEA原宿」(1F〜2F)
日本初の都市型店舗のIKEA原宿は、原宿駅から徒歩1分、また路面店となる1、2階にオープンということで、今までにない便利なロケーションだ。
都市での暮らしをターゲットにしているため、都市型のアパートをはじめとした狭小スペースを最大限に活かすインテリアが揃っている。スタイリッシュに収納できるボックスや、日中はソファとして夜はベッドとして使える引き出し付きのベッドなど、アイデアの詰まったアイテムが多く、毎日の生活にすぐにでも取り入れられそうだ。
1Fには世界初の「スウェーデンコンビニ」も。パッケージが可愛らしいカップ麺やドリンク、ソフトアイスを使ったサンデーなどのスイーツも販売している。
2Fにあるスウェーデンカフェでは、世界初登場のオリジナルメニュー「ツンブロード」をいただくことができる。スウェーデンの伝統料理「フラットブレッド」にサーモンやベジソーセージなど様々な具材をのせた全16種類を展開。
2Fには、新旧の原宿駅を見ながらソファを試せる素敵なスポットも発見!
スペースの大きさに関わらず、それぞれの家を心地よく好きな場所にできるように提案してくれるIKEA原宿はこの街に住む人たちに重宝されることだろう。そんな都市型への新しい提案だけでなく、世界初のコンビニやオリジナルフードなどここでしか体験できないことが詰まっていて見所満載だ。
6.全国の若手作家アイテムが揃う「HARAJU Cross JAPAN MASTERY COLLECTION_est」(B1F)
全国の若手アーティストの作品を取り揃えている「HARAJU Cross JAPAN MASTERY COLLECTION_est」は出店自体が初となりここが第一号店。傘や帽子、カゴバッグなど全て作家さんの手作りのため、1点ものも多い。原宿のクリエイティブな感度が高い人たちが多く訪れることだろう。
隣にあるカフェスペースでは、包まないおいなりさんなど伝統的な日本食を新しい形で提供している。美しい化粧箱に入れてもらえるのでお土産にもおすすめ。
7.長場雄が手がけたオリジナルグッズ販売中「EATALY」(3F)
イタリア本国の監修により、現地と同じクオリティで提供するイタリアンレストラン&マーケットプレイス。原宿店のオープンを記念し、伝統的なイタリアンフードカルチャーと原宿のクリエイティビティとを融合させた象徴として、アーティスト長場雄氏が手がけた原宿店のオリジナルグッズ「ICONIC HARAJUKU COLLECTION」を発売。
8.自身のアバターが作れるインスタレーションも見所「資生堂ビューティ・スクエア」(1F)
コンセプトは「ビューティーを発見し・遊び・シェアする体験・発信型スポット」。
イプサやNARSなど資生堂グループの8ブランドコスメ販売はもちろん、ヘアメイクアップアーティストから施述やレクチャーを受けられるサロンも併設。大型モニターに自身のアバターを映し出し記念撮影ができるバーチャルコンテンツも。
9.トレンド発信地の原宿で感性を磨く「SABFA」(2F)
資生堂最新のレクチャー&トレーニング施設とフォトスタジオを併設し、次世代のヘアメイクアップアーティストを育成・支援していく「SABFA」。クリエイターによる、クリエイターのための学び舎が原宿にあることは、豊かな美意識の育成に繋がるだろう。
10.理想の働き方を叶えるシェアスペース「LIFORK」(3F)
7月1日(水)にオープンしたシェアスペース「LIFORK」は「"自分のやりたい"を実現する、最高の空間」がコンセプト。様々な席があるのはもちろん、可動式の家具によりイベントスペースになったり、テラスでミーティングが出来たり自分次第で使い方を選べる。最先端の働き方が叶うスペースだ。
11.日本各地の魅力を伝える「Snow Peak LAND STATION HARAJUKU」(B1F)
Snow Peakのスタッフたちがセレクトした日本各地のアイテムが揃う。上質なアウトドアアイテムはもちろん、カフェも併設している。「HARAJUKU」と文字の入ったタンブラーはこの店舗限定。
12.京都で人気の抹茶専門店「MACCHA HOUSE 抹茶館」(2F)
京都の老舗「森半」の抹茶を使用したこだわりのオリジナル抹茶ドリンクやスイーツを展開している「MACCHA HOUSE 抹茶館」。京都の伝統的な食器をガラステーブルに飾っている内装はWITH HARAJUKU店限定。
13.オープン記念で国内未発売モデル販売「SEIKO」(1F)
原宿初出店である「SEIKO」の店内はラグジュアリーな空間。オープンを記念し、海外のみで展開している国内未発売モデル6機種を数量限定で販売する。
=日本最大級店舗編=
14.広々とした店内で新商品を「THE ALLEY」(B1F)
「It’s time for Tea お茶に恋をする、美しい生活」をコンセプトに、グローバルに展開する本格派ティーストア「THE ALLEY」。日本最大級の広さの店内には、テーブルを設置せず、スタジアム式ベンチを採用。原宿店オープンを記念して新商品の「黒糖タピオカプリン」や「お粥のティフォン」など先行販売中。
15.フルラインナップ揃う「ドクターマーチン」(1F)
ワークブーツとして誕生したが、ビートルズやクイーンなどのミュージシャンが履くようになりファッションシューズとなった「ドクターマーチン」。フロア面積が国内最大規模のこの店舗では、メンズ、ウィメンズ、キッズ、アクセサリーをフルラインナップで取り扱っている。
=おすすめ休憩スポット=
16.オープンエアーな憩いの場「WITH HARAJUKU PARK」(2F~3F)
2F〜3Fにある屋外テラス「WITH HARAJUKU PARK」。ウッドデッキからは、原宿の街並みが見渡せる。グリーンが多く植えられ駅前でありながらも癒されるスポットだ。ショッピングの合間はもちろん、このエリアで働く人もリフレッシュできる空間だ。
17.ショッピングに疲れたらスタバブレイク「STARBUCKS」(1F)
WITH HARAJUKU内を歩き回り、一休みしたいときは安定の美味しさを提供してくれる「STARBUCKS」へ。テーブル席、カウンター席、ベンチ席があるため、好きな席でコーヒーブレイクしよう。
全店舗をレポートしている中で原宿復活店が多いことに驚いたが、すぐに思い直した。何年経っても最新のトレンドを発信し続けている街だ。舞い戻ってきたくなるのは当然といえる。そんな原宿との関係の深い店舗やWITH HARAJUKU限定の体験ができる店舗が揃うことで、さらに未来の原宿を盛り上げてくれるだろう。これから、どんな原宿独自のカルチャーを発信していくのか注目していきたい。
Text:OMOHARAREAL編集部