作品モチーフはブレイクダンス。ニューヨークやパリ、ロンドンでも個展を実施
彫刻家・小畑多丘氏の個展「Opposite Effects」が、骨董通り近くのAkio Nagasawa Gallery Aoyamaで開催中。2020年7月11日(土)まで。
小畑多丘氏は、ブレイクダンスをモチーフにした彫刻作品で世界的に高い評価を受け、ニューヨークやパリ、ロンドンでも個展を開催。B-BOY(ブレイクダンサー)としての顔も持ち、その身体表現や躍動を作品に落とし込んでいる。
今回の個展のメインは、小畑氏の彫刻制作活動から派生したドローイング作品。事前にイメージを固めて正確に彫り進める彫刻に対し、ドローイングはその場の雰囲気や思考にしたがって描き進め、最後にイメージが固まるのだという。
3次元・2次元という根本的な次元や、制作過程の思考は、まるで異なる彫刻とドローイング。しかし小畑氏のドローイングには、彫刻的な手法が取り込まれている。あらかじめ使用する塗料の量を決めて制作を進めているのだ。それは、限られた素材から作品を生み出すという点で、木彫と共通するところがある。
小畑氏は自らを“b boy彫刻家”と称している。ブレイクダンスと彫刻を組み合わせたアートで世界的評価を受けたことで、ストリートカルチャーの新しい可能性を切り開いたのではないだろうか。その流れを汲んだドローイング作品から、新しい発見とエネルギーを受け取って欲しい。
■概要
Opposite Effects
小畑多丘
開催期間|2020年6月4日(木) - 7月11日(土)
第一期:6月4日(木)〜6月13日(土)
キャンバスペインティング、ドローイング作品
第二期:6月18日(木)〜6月27日(土)
キャンバスペインティング、ドローイング作品
第三期:7月2日(木)〜7月11日(土)
木彫作品、新作シルクスクリーン版画+手彩作品
※会期中に展示替えを行います。
※新型コロナウイルスに関する状況により、会期や内容は変更する可能性があります。
開催場所|Akio Nagasawa Gallery Aoyama
住所|東京都港区南青山5-12-3 Noirビル2F
開廊時間|木〜土 11:00–13:00, 14:00–19:00
休廊日|日〜水・祝日
電話|03-6427-9611
ー
画像すべて:©️Taku Obata, Courtesy of Akio Nagasawa Gallery
>>EDITOR’S VOICE
6月に入り、街のギャラリーでも少しずつ作品展が再開している。ギャラリーEUKARYOTE(ユーカリオ)では、6月21日(日)まで全国各地の美大生を対象に作品発表の機会を提供する「YOUNG ARTIST EXHIBITION 2020」を開催。今後のアートシーンを担う若手アーティストのクリエイティブなエネルギーを感じに、訪れてみては。
Text:OMOHARAREAL編集部
INFORMATION
「b boy彫刻家」小畑多丘が南青山で個展 ブレイクダンス×アートで世界を沸かせた奇才の新境地
- 住所
- 東京都港区南青山5-12-3Noirビル2F
- 電話
- 03-6427-9611
- 営業時間
- 11:00〜13:00、14:00〜19:00
- 定休日
- 日〜水・祝日