
蔦に覆われた喫茶店「蔦珈琲店」からのメッセージ
【2020年6月22日のメッセージ】
当店は緊急事態宣言中も結果として営業しておりました。自粛要請の為、皆さん家におられることで珈琲豆の通信販売要望があり、焙煎、梱包、発送と独りでバタバタ作業をしておりました。営業中とはいえ来店するお客様は少なかったですが、必要火急で仕事をしてるお客様が来店なさって「マスター、開けててくれてありがとう」と、おっしゃられた時は開けていて良かったと思いました。
医療従事者の方々には心底尊敬しますが、その方たちを支えて生地、食材、道具等を届けるなどの仕事をしている方々のお役にたったことが私自身嬉しかったです。もちろん店内消毒はいやと言う程、気をつかいました。喫茶店はいつも変わらずそこにあるという私の想いを確信しました。という訳で、当店は何も変わりません。
【2020年5月8日のメッセージ】
こんな状況ですが、人がいない青山ってなかなか無いですし、素晴らしい街並みだな、と改めて感じます。
新型コロナウイルスが落ち着いた後にするべきことは、以前と変わらずに営業していること、だとおもいます。周囲のお店が休業や廃業になって寂しい思い、一抹の不安も正直なところあります。もちろん、時代の流れや法律でもしかすれば変わることもあり、気持ちの上でも変わることもあるかもしれません。しかし、喫茶店というのはお店の中でも特に出来る限り変わらずに在ることが、お客様にできる最大限の謝意だと考えております。もちろん、この時勢ですから席間隔や換気、消毒など、特に気を払っていますが。ですから、なるべく気持ちの上でも以前と変わらないようにしています。
■蔦珈琲店
青山学院近くで30年ほど続く喫茶店。店内に入れば、バッハやモーツァルトなどのクラシック音楽が出迎えてくれる。テーブル席の横には、季節のうつろいを感じられる庭を映す巨大な窓が。蔦が絡み合う外観から敷居の高い店のように感じられるが、肩肘張らずくつろげることから多くの人に愛される。