紙が生み出すエネルギッシュな彫刻アート
2020年2月7日(金)〜3月7日(土)、MAHO KUBOTA GALLERYにて、安部典子氏の4年ぶりの個展「Shadows and Synchronicity」を開催する。
安部典子氏は、ニューヨーク在住のアーティスト。白い紙、あるいは本のページを一枚ずつ鋭利なカッターで切り抜き、それらを数百枚重ね、一枚一枚の紙の高低差を生かして立体的な地層を生み出す彫刻を制作している。このような「カッティングプロジェクト」を20年続けている。
キャリア初期の安部氏の発想は、自然の情景やランドスケープに触発される形でスタートしている。作品の多くには自然への畏怖と芸術の崇高性への憧れが宿り、幾重にも重ねられた紙のエッジが形作る作品は、鑑賞者に瞑想的な印象を与えていた。
しかし本展では、これまでの作品に見られる瞑想的かつ情動的なものではなく、フレーム構造を担保しつつも自由に開いたり閉じたりするフォームを作り、その中に時間の流れやエネルギーといった動きのある要素を関連づけて制作している。これまでも長く作品の媒体としてきたビズレー社のスチール製キャビネットを使用し展開。今まで俯瞰的に世界を捉えてきた視点が、はっきりとした力学とインパクトをもって地軸とつながる作品となっている。安部氏は本展をキャリアの起承転結の上で「転」のステージの始まりと位置づけているとのこと。
紙やキャビネットを巧みに使用したエネルギッシュな今回の個展。安部典子氏の新たな挑戦をMAHO KUBOTA GALLERYへ見に行こう。
■概要
安部典子
Shadows and Synchronicity
開催期間:2020年2月7日(金)〜3月7日(土)
開催時間:12:00〜19:00
定休日:日曜・月曜・祝日
開催場所:MAHO KUBOTA GALLERY
住所:東京都渋谷区神宮前2-4-7
電話番号:03-6434-7716
>>EDITOR’S VOICE
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Text:ayaka minoda
INFORMATION
安部典子の4年ぶりの個展「Shadows and Synchronicity」をMAHO KUBOTA GALLERYにて開催
- 住所
- 東京都東京都渋谷区神宮前2-4-7
- 電話
- 03-6434-7716
- 営業時間
- 12:00〜19:00
- 定休日
- 日曜・月曜・祝日