平面の中の「平面」を極める。
アーティスト・山本直輝の個展「トカレフ、あります?」が、THE blank GALLERYにて開催。2019年10月11日(金)〜10月22日(火・祝)まで。
2010年代初期より、トーキョーワンダーウォール受賞など高い評価を受けながらも、数年間の休止期間を経て、2017年より活動を再開した山本直輝。平面絵画をきわめて「平面的(=フラット)」に扱う作家として知られる。また、THE blank GALLERYでの個展は今回が初となる。
画面を構成するパーツとして扱われるモチーフには、切断された人体の部位や、金網、輪郭線、穴の入り口(異空間へのホールのような)、モザイクなど、死や暴力、分断、破壊を想起させるイメージが多く含まれるが、残忍性や痛々しい感覚、感情は欠落している。同時に、重力や距離感といった空間性が崩壊した画面には、一切の物質感が排除されているのも特徴だ。モチーフの持つネガティヴなイメージが、フラットな質感の中ではどのように見えるのか。どこか現実味がない不思議な感覚を味わって欲しい。
■概要
山本直輝 個展「トカレフ、あります?」
・開催期間:2019年10月11日(金)〜10月22日(火・祝)
・時間:13:00-19:00 (土日は12:00オープン)
・定休日:木曜日
・入場料:無料
・場所:THE blank GALLERY
>>EDITOR’S VOICE
現在開催中の菊池遼の個展「OUTLINES」にも注目。観る位置によって変化する絵画は、また一味違う「違和感」を楽しめそう。歩ける距離なので、はしごもオススメです!
Text:miwo tsuji
INFORMATION
フラットな質感の中に潜むのは…?山本直輝の個展がTHE blank GALLERYにて開催。
- 住所
- 東京都渋谷区神宮前3-21-6大崎ビル3F
- 営業時間
- 13:00-19:00(土日は12:00オープン)
- 定休日
- 木曜日
- 開催期間
- 2019年10月11日(金)〜10月22日(火・祝)