キャットストリートの脇道に佇む気鋭のギャラリーThe Massで、小村希史の個展が開催。塗り描いた絵の具を取り除く方法で生まれる線や、カスレで「もろさ、 はかなさ」そして「不完全さ」を表現した抽象的な作品が展示される。会場ではドローイング集 ’小さな船 / Small Ship’ (250部限定)の販売も行われる。
小村希史 大きな船/Big Ship
■オープニング:5 / 17 (金) 19 - 21 時
■会期:2018年5月18日(土) - 6月11日(月)
小村希史 大きな船/Big Ship
■オープニング:5 / 17 (金) 19 - 21 時
■会期:2018年5月18日(土) - 6月11日(月)
“Ship”のルーツって知ってる?
(2018/05/02)
5/18(土) から、神宮前のThe Massで、小村希史の個展が開催される。
これまで人物をモチーフに印象的な油彩画を制作してきた小村の新たなシリーズを展開する本展。そのテーマとなるのはSubtract (取り去る、差し引く)だ。
絵の具を塗り重ねて描くのではなく、水々しく塗り描いた絵の具を、さらに取り除く方法で生まれる線や、カスレで「もろさ、 はかなさ」そして「不完全さ」の表現を試みるという。
実は、Shipの古英語である"scip"(船)とは、もともとインドヨーロッパ語の、"skep"「切る、削る」か原型で、friendship、relationshipなどの接尾語の"~ship"は、"skipan"「形を作る」がルーツとされている。「取り除いて形を作る」、小村の絵作りにも似た要素を垣間見ることができるだろう。
『大きな船 / Big Ship』と題したタイトルは、訪れた祖母の死、そして日本を取り巻く緊迫した状況、グローバル化、さらには宇宙にまで発想を広げ、混沌とした現代を克服する船、という抽象的な直感から着想を得ている。山水画をも彷彿とさせる小村の作品たちは、どこか記憶の片隅にある原風景を蘇らせるような気づきを与えてくれるはずだ。
会場では、本展覧会に合わせて制作されたドローイング集 ’小さな船 / Small Ship’ (250部限定)の販売も行われる。小村の作品を通して、“Ship”のルーツに触れる船旅を楽しんでみてほしい。
これまで人物をモチーフに印象的な油彩画を制作してきた小村の新たなシリーズを展開する本展。そのテーマとなるのはSubtract (取り去る、差し引く)だ。
絵の具を塗り重ねて描くのではなく、水々しく塗り描いた絵の具を、さらに取り除く方法で生まれる線や、カスレで「もろさ、 はかなさ」そして「不完全さ」の表現を試みるという。
実は、Shipの古英語である"scip"(船)とは、もともとインドヨーロッパ語の、"skep"「切る、削る」か原型で、friendship、relationshipなどの接尾語の"~ship"は、"skipan"「形を作る」がルーツとされている。「取り除いて形を作る」、小村の絵作りにも似た要素を垣間見ることができるだろう。
『大きな船 / Big Ship』と題したタイトルは、訪れた祖母の死、そして日本を取り巻く緊迫した状況、グローバル化、さらには宇宙にまで発想を広げ、混沌とした現代を克服する船、という抽象的な直感から着想を得ている。山水画をも彷彿とさせる小村の作品たちは、どこか記憶の片隅にある原風景を蘇らせるような気づきを与えてくれるはずだ。
会場では、本展覧会に合わせて制作されたドローイング集 ’小さな船 / Small Ship’ (250部限定)の販売も行われる。小村の作品を通して、“Ship”のルーツに触れる船旅を楽しんでみてほしい。
INFORMATION
The Massで小村希史の個展『大きな船 / Big Ship』が開催
- 住所
- 東京都渋谷区神宮前5-11-1
- 電話
- 03-3406-0188
- 営業時間
- 12:00-19:00
- 定休日
- 火・水曜日