“ビビる”街
「表参道・原宿には、『原宿餃子楼』、『チャオバンブー』、『楽記』など、好きな飲食店もたくさんあるんですよね。『希須林』の担々麺は特に好きです」
アート、ファッション、グルメ。オモハラエリアをすべてが集まっている街だと言う長場氏だが、現在は世田谷区在住。一体なぜ?
長場氏のオフィス。飾られている紙カップにはスターバックスのロゴが落書きされていた
「僕にとって表参道・原宿エリアって、いい意味で”ビビる場所”なんですよね。このエリアにいる時間は基本的に『自分オシャレじゃないんじゃないかな……』などと考えてしまって落ち着かない。学生の頃は友達と一緒じゃなきゃ来られなかったし、買い物やアート鑑賞などの目的を果たし終わればさっさと帰っていましたから。今はさすがに1人で来られるし、スマホの充電がなくなればCOMMUNE 246のシェアオフィスで電源を借りたりできて、自分のホーム的な空間もできてきましたけど、本質的には変わっていなくて、目的もなくフラフラする場所ではないですね。のどかで低刺激な街に住み、刺激をもらいたくなったら表参道・原宿に行く。このエリアとはそんな関わり方をしていければと思っています」
オモハラエリアでストリートアートを展開したいと語る長場氏
オモハラは大好きだけど、ずっといると疲れちゃう。共感できる人も多いであろうこんな感覚を素直に口にできる彼だからこそ、この街に訪れる人々の心を掴むイラストが描けるのかもしれない。そして、そんな彼のイラストが、ある日突然オモハラのビルの壁面に出現する……なんてことを期待したい。
Text:Takeshi Koh(OMOHARAREAL編集長)
Photo:Takako Iimoto