オモハラを「ファッションの街」にした巨匠・菊池武夫氏が振り返る、原宿での挑戦と快進撃。大物デザイナーとの意外な関係性
(2017/07/03)
1980年代に原宿を中心として巻き起こった「DC(デザイナーズ&キャラクターズ)ブランドブーム」。画一的だった「洋服」の概念を壊す若手デザイナーたちの個性的なクリエーションは、日本のファッションを大きく変貌させ、世界中から賞賛された。そのブームを先導した男こそ、菊池武夫氏。彼は自身のブランド「BIGI」を立ち上げるにあたり、当時「ファッションの街」であった銀座でなく、あえてまだ何もない原宿を勝負の地に選んだ。一体なぜ? 今回は、そんな菊池氏の”オモハラ観”を覗かせてもらった。
《プロフィール》
1939年、東京生まれ。ファッションデザイナー。1970年に「BIGI」、1975年に「MEN'S BIGI」、1984年に「TAKEO KIKUCHI」を設立。1980年代に全盛期を迎えた”DCブランドブーム”の火付け役。現在も「TAKEO KIKUCHI」の運営総指揮を担当しながら、環境省「クールビズ推進協議会」の共同代表なども務めている。
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