新世代の彫り師・山田蓮 「来るべくしてやってきた原宿」で語る今までとこれからのこと
「TATTOO STUDIO YAMADA」は、2021年に神泉から原宿に引っ越してきた。神宮前6丁目・キャットストリートから一本裏手の路地に3階建て一棟からなる拠点を構え、今ではタトゥーアーティストが9名、フォトグラファー、アパレル担当、そしてスタジオの運営会社である「株式会社TOKYO HEART」代表、計12名が在籍しているタトゥースタジオだ。
彼らはタトゥーだけでなく原宿のアパレルブランドとコラボしたり、フォトグラファーとして所属するLouis Takeuchiが同じく神宮前6丁目にあるギャラリー「GALLERY SCENA.(ギャラリーセナ)」で個展を行うなど、原宿を拠点に多様な活動を行い存在感を放っている。
オーナーはLENこと、彫り師・山田蓮(やまだ れん)。日本におけるタトゥーシーンの裾野を広げるため、YouTubeチャンネル「OMOSSY CHANNEL」を通じてさまざまなコンテンツを発信し続けている人物だ。仲間との他愛もない会話から、真剣に新たなビジネスに挑む姿や彫り師としての日常、HOW TOまで。リアルな姿を配信し支持されている新世代のタトゥーアーティストである。特に彼と同年代から若い世代に支持されており、毎月1日に予約を開始するとすぐに埋まってしまうという人気ぶりだ。
果たして山田蓮とはどのような人物なのか。YouTubeを通じてその姿や声、人柄を知っている人は多いかもしれないが、2024年のリアルタイムな現在地とこの先のことまであらためて話を聞いた。本稿では山田蓮が原宿に至るまでの経緯やパーソナリティを深堀りしたインタビューをお届けしたい。
《Profile》
「TATTOO STUDIO YAMADA」オーナー。1995年生まれ、福島県出身。20歳で彫り師として立志、21歳で彫り師としての活動を開始。1年間カナダへ渡り、彫り師修業を経て帰国後はタトゥースタジオ『TATTOO STUDIO YAMADA』を渋谷区円山町に立ち上げた。YouTubeチャンネル「OMOSSY CHANNEL」を仲間とともに運営。新世代のタトゥーアーティストとして支持される。
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