BEAMS社長・設楽洋氏が「46年間、ずっとワクワクしている秘密」
(2022/10/28)
日本の若者の風俗・文化を変えよう、その旗頭になろう。設立以来、こんな思いを胸に、セレクトショップの草分けとして「WHAT'S NEXT?」を提案し続けるBEAMSは、”時代を映す鏡”としての役割を果たしながら、東京のカルチャーシーン、そのストーリーを牽引してきた。1976年、6.5坪の小さなインポートショップとして原宿にオープンしたBEAMSはいまや、原宿エリアに8店舗を構え、日本とアジアに約170店舗を展開するセレクトショップに成長。世代を問うことなく、多くの人に愛されている。今年で創業46年。そんなBEAMSを率いてきたのは、“たらちゃん”の愛称で親しまれる設楽洋氏。紳士な受け答えをやりとりするにつけ、みんなのボス、こんな表現がしっくりくる人だ。「僕にとって原宿は特別な場所。時代ごとに面白さが詰まっていて、いつもワクワクできる街です」。こんな風に話す設楽氏の”オモハラ観”を覗かせていただいた。
《Profile》
1951年東京都出身。株式会社ビームス 代表取締役社長。慶應義塾大学経済学部卒業後、電通入社。電通時代、イベントプロデューサーとして数々のヒットを飛ばす。76年、同社勤務の傍ら、25歳の時、ビームス設立に参加。原宿に1号店をオープン。セレクトショップ、コラボレーションの先鞭をつける。82年、株式会社ビームス設立。83年に電通を退社後、ビームスおよび新光株式会社の専務取締役に就任。88年、株式会社ビームス代表取締役に就任、現在に至る。
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