ラフォーレ原宿を世界遺産にしたい
ラフォーレ原宿に運命的にファッションの世界に引き込まれ、今では街に大きな影響力を持つ村松氏。そんな彼に、このエリアで実現させたい夢を尋ねると。
青参道では1号店となる自身のインテリアショップ「H.P.DECO」にて
「できることなら、ラフォーレ原宿を世界遺産にしたいですね。H.P.FRANCE誕生の地なので個人的な想い入れはもちろんありますが、70年代後半の建築としての魅力、そして日本の斬新な若者文化を発信し続けている場所という意味でも、十分に文化的な価値があると思います。建物が次々と生まれ変わっていく街ですが、ラフォーレ原宿は取り壊されないよう世界遺産に認定させて、伝説の場所としてずっと残っていてほしいんです」
70年代後半に出現し、瞬く間に原宿をファッションの街へと変貌させたラフォーレ原宿。その後約40年間、流行を追う若者を絶えず集め続けているという事実は、すでに伝説と言っても過言ではない。「若者文化」と「歴史」という一見相反する特徴が共存するこの不思議な建物は、時代を超えるごとにその価値を高めながら、これからも原宿のシンボルとして存在し続けてくれるだろう。
Text:Takeshi Koh(OMOHARAREAL編集長)