Gallery Common/常識を更新する、地下からの力 原宿アートの最前線
(2024/10/11)
神宮前5丁目、キャットストリートの喧騒を抜けた静かな住宅街。建物との間にあるグレーチングのアプローチから外部階段を降りた地下に「Gallery Common(ギャラリー コモン)」がある。2010年の設立以来、原宿のストリートカルチャーを背景に、多様なアーティストを紹介しているギャラリーである。もともとはThe Massの場所で、一軒家を改装した小さなアートギャラリーとしてスタート。その後、神宮前6丁目のBLOCK HOUSE(現在のThe Plug)と変遷し、 2021年に現在の場所に移転した。
高い天井と開放感あふれるレイアウトは訪れる者に広がりを感じさせ、可変式のスライドウォールが展示の自由度を拡張する。入り口側に一面の大きなガラスと、吹き抜けの半屋外スペースが併設されており、建物に囲まれた地下ながら、自然光が柔らかく差し込む。いわゆる“気の良さ"を実感するのは容易い。御影石を敷き詰めた床材によって荘厳な雰囲気を携えつつ、鉄筋コンクリートの武骨さを兼ね備えた空間で、禅のようにじっくりとアートと向き合える。
運営のen one tokyoはクロスカルチャーな“原宿らしさ”を軸に、独自のキュレーションを続けてきた。東京のアートマップを書き換えるべく、原宿の場所性にもこだわり続けている。Commonはその拠点のひとつであり、気鋭のアートと感性が集う地下神殿として、訪れる者を新しい表現との出会いへと誘う。
地下から発信されるアートカルチャーの芽は、原宿の地上へと伸び、未来のアートシーンを形作る可能性を秘めている。アートの“常識”が更新される、その瞬間を目撃したい人は、足を運ぶべきアートギャラリーだ。
Text:Tomohisa Mochizuki
Photo:OMOHARAREAL編集部
展示: 角田純個展「The secret life of plants」
2024年10月5日(土)〜11月3日(日)
高い天井と開放感あふれるレイアウトは訪れる者に広がりを感じさせ、可変式のスライドウォールが展示の自由度を拡張する。入り口側に一面の大きなガラスと、吹き抜けの半屋外スペースが併設されており、建物に囲まれた地下ながら、自然光が柔らかく差し込む。いわゆる“気の良さ"を実感するのは容易い。御影石を敷き詰めた床材によって荘厳な雰囲気を携えつつ、鉄筋コンクリートの武骨さを兼ね備えた空間で、禅のようにじっくりとアートと向き合える。
運営のen one tokyoはクロスカルチャーな“原宿らしさ”を軸に、独自のキュレーションを続けてきた。東京のアートマップを書き換えるべく、原宿の場所性にもこだわり続けている。Commonはその拠点のひとつであり、気鋭のアートと感性が集う地下神殿として、訪れる者を新しい表現との出会いへと誘う。
地下から発信されるアートカルチャーの芽は、原宿の地上へと伸び、未来のアートシーンを形作る可能性を秘めている。アートの“常識”が更新される、その瞬間を目撃したい人は、足を運ぶべきアートギャラリーだ。
Text:Tomohisa Mochizuki
Photo:OMOHARAREAL編集部
展示: 角田純個展「The secret life of plants」
2024年10月5日(土)〜11月3日(日)
INFORMATION
Gallery Common(ギャラリー コモン)
- 住所
- 東京都渋谷区神宮前5-39-6 B1F
- 電話
- 03-6427-3827
- 営業時間
- 12:00-19:00
- 定休日
- 月曜・火曜

- マネージャー
- 望月トミー智久
tommy