タケノとおはぎ 表参道店/移ろう季節を表現する 一期一会の美しきおはぎ店
(2024/09/22)
神宮前4丁目、表参道ヒルズの裏手。表参道の喧騒から少し離れた住宅地に馴染む、おはぎの専門店「タケノとおはぎ 」がオープンした。桜新町と学芸大学店に店舗を持ち、その美しいおはぎは連日即完売でSNS上でも大人気。
期待に胸を膨らませて店に入ると、店主の小川寛貴さん自ら開店の準備をしていた。忙しい合間を縫って取材に応えてくれたのだが、その姿勢は謙虚でいて物腰柔らか。優しい温和な語り口に「ああ。この人の作るおはぎ、おいしいんだろうな」と直感するには充分だった。
広くはないが木の温もりを感じるアットホームな空間で、杉の保存箱におはぎを丁寧に並べていく所作すらも美しく、思わず見惚れてしまった。表参道店はテイクアウト販売専門となっており、いわば「タケノとおはぎ」の世界観を伝えるアンテナショップ。海外の人も多いこのエリアにおいて、日本語・英語で書かれた垂れ幕も親切だ。
店名の由来である祖母・タケノさんの味を引き継いだこし餡とつぶ餡が定番。加えて、日替わりのおはぎを5種類、計7種類を提供する。日替わりは小川さんがかつて料理人として培ったノウハウを元に、1年を約5日ごとの細かい季節に分類した「七十二候」をインスピレーションにおはぎを作る。数日で季節が巡る日本古来の微細な感性に驚くが、それを表現する「タケノとおはぎ」もまた素敵。その時だけのまさに一期一会のおはぎである。贈り物にも自分へのご褒美にも特別感を一層感じる。人気の理由にも納得。
「春はぼたもち、夏はよふね、秋はおはぎ、冬はきたまど」と、季節によって呼び名が変わり、今はちょうど”おはぎ”の季節だ。秋の訪れを感じるケヤキ並木の変化を眺めながら、おはぎとの出合いに心踊らせてほしい。
Text:Kousuke Hori
Edit:Tomohisa Mochizuki
Photo:OMOHARAREAL編集部
期待に胸を膨らませて店に入ると、店主の小川寛貴さん自ら開店の準備をしていた。忙しい合間を縫って取材に応えてくれたのだが、その姿勢は謙虚でいて物腰柔らか。優しい温和な語り口に「ああ。この人の作るおはぎ、おいしいんだろうな」と直感するには充分だった。
広くはないが木の温もりを感じるアットホームな空間で、杉の保存箱におはぎを丁寧に並べていく所作すらも美しく、思わず見惚れてしまった。表参道店はテイクアウト販売専門となっており、いわば「タケノとおはぎ」の世界観を伝えるアンテナショップ。海外の人も多いこのエリアにおいて、日本語・英語で書かれた垂れ幕も親切だ。
店名の由来である祖母・タケノさんの味を引き継いだこし餡とつぶ餡が定番。加えて、日替わりのおはぎを5種類、計7種類を提供する。日替わりは小川さんがかつて料理人として培ったノウハウを元に、1年を約5日ごとの細かい季節に分類した「七十二候」をインスピレーションにおはぎを作る。数日で季節が巡る日本古来の微細な感性に驚くが、それを表現する「タケノとおはぎ」もまた素敵。その時だけのまさに一期一会のおはぎである。贈り物にも自分へのご褒美にも特別感を一層感じる。人気の理由にも納得。
「春はぼたもち、夏はよふね、秋はおはぎ、冬はきたまど」と、季節によって呼び名が変わり、今はちょうど”おはぎ”の季節だ。秋の訪れを感じるケヤキ並木の変化を眺めながら、おはぎとの出合いに心踊らせてほしい。
Text:Kousuke Hori
Edit:Tomohisa Mochizuki
Photo:OMOHARAREAL編集部
INFORMATION
タケノとおはぎ 表参道店
- 住所
- 東京都東京都渋谷区神宮前4-14-20ティアラビル 1F B号室
- 営業時間
- 12:00〜18:00(売り切れ次第終了)
- 定休日
- 月・火曜
- オモハラリアルスタッフ
OMOHARAREAL編集室