キャットストリートの名前の由来は
そんな今と昔が混在するキャットストリート。このストリートを語る上では、フォークシンガーやアーティストなどの若者がよく訪れていたバー「ペニーレイン」という店は外せない。この店をモデルに吉田拓郎が「ペニーレインでバーボン」という楽曲を発表し、その後の1984年に「ペニーレインに行かない」をリリースした。タイトルから察せられるが、この年代は、ローティーンがこのエリアを席巻し、萎えてしまった大人たちがこのエリアから離れていってしまった時期。
現在の「ピンク・ドラゴン」。今も店内にはロカビリーファッションが売られている
1980年代の原宿では、竹の子族とともにローラー族が街を賑やかしていた
出典:仙台 FUJIYAMA 50s CLUB WEB SHOP ブログ
そんな1980年代の原宿の若者たちに人気だったお店が、50〜60年代のファッションと雑貨を取り扱う1982年創業の「ピンク・ドラゴン」。原宿文化を創り上げたと言われるロカビリーファッションブランド「クリームソーダ」はここから生まれた。このファッションを身につけ踊るローラー族の姿を、代々木公園で見たことがある人も多いはず。
一斉を風靡した「ブラックキャッツ」は、1981年結成された
出典:Middle Edge
キャットストリートの名前は、かつてここに猫がたくさんいたことが由来というのが一般的だが、実はこの「ピンク・ドラゴン」の店員を中心に結成された伝説的なロカビリーバンド「ブラックキャッツ」から来ているという説もある。