
「ワクワクのはじまり…」映像プロデューサー・淵邉恵美が語る表参道&原宿【リレーコラム Through My Eyes】
淵邉恵美( MEGUMI FUCHIBE )
映像制作会社プロデューサー
入社2年目から、子ども番組でバーチャルドラマを経験し、その面白さに目覚める。その後様々なジャンルの番組に携わるも、2009年から太宰治、江戸川乱歩、横溝正史など文学ドラマを奇才監督・出演者たちと制作中。
そして現在、人生もう一幕のワクワクを待機中。
ワクワクのはじまり・・・
今から17年前。私が社会人としてこの街と歩み始めた頃。
街並、人、店、全てが大人びてキラキラして眩しかった。
そのキラキラは、更に憧れの職に就いた自分とって、それまでテレビの中の出来事として指をくわえてみていた世界が、リアルに目の前に広がっていた。
その場所のひとつが、ラスチカスだった。
当時、会社の尊敬する大先輩が演出した番組で、某有名ミュージシャンと作家とが対談収録していたのだ。新人で何の役にも立たず、ドキドキ、オドオド、飲み物を運ぶ手が震えながらも、現場の片隅でひとりニヤニヤしていたのを昨日のことのように思い出す。
あれから20年近く・・・・・。
キラキラしていた街も時間も、輝きばかりな訳はなく、真っ暗になったり、逃げ出したくなったり、涙を流したりと、色々な事があった。(笑)
そんな荒波を幾つも乗り越え、今、様々な人たちと楽しい企画をカタチにすることが出来ている。なんというありがたさよ!!!
そんなワクワクする気持ちを、あのラスチカスで始めることが多い。
外のテラスで、爽やかな風に吹かれながら、大切な気の置けないスタッフたちと、時には新しい人たちと顔を合わせながら共に美味しいものを食べて、ワクワクを膨らませるのだ。あの頃の自分には、全く想像もできなかった未来を今、こうして同じ場所で味わっている。
これから確実に押し寄せるであろう嵐なんて全く気にしてないわ!と嘯きながら。
わはは!
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