「夢の三角形」女優・美波が語る表参道＆原宿【リレーコラム Through My Eyes】
（2017/06/21）
美波（みなみ）
1986年9月22日生まれ、東京出身。
2002年映画『バトル・ロワイアル』で映画デビュー。
’14年には文化庁の新進芸術家海外研修制度のメンバーに選ばれ、パリに演劇留学後、現在は日本と行き来しながら、役者として活動中。
2017年11月9日(木)～28日(火)／Bunkamuraシアターコクーンにて、演出・串田和美の『24番地の桜の園』・6月17日（土）午後9時からNHKbsプレミアム『裕次郎は死なない ～心に刻まれた5つの物語～』に出演。
美波オフィシャルHP：美波 MINAMI BAGES
夢の三角形
猪俣ゆき、太田莉菜は昔から好いてる友人だ。
三角形は私にとって、黄金比のような素晴らしいバランスの保ち方をしている。
美しく、変化に満ちていて、強度がある。
表参道、原宿、青山の三角地帯は私たちの友情のようにキラキラと、時には尖っており、まさに青春真っ只中のエネルギーが詰まってる。
この街はいくつになっても変わらず、久しぶりに帰国する私をシュッと佇んで出迎えてくれる。
いま、明治神宮を通り抜け、彼女たちが待ってるいつものカフェまで向かっている。
急ぎ足でかける私を何か、声のような音がしたので立ち止まり耳を傾けた。「あの頃から、私たちはどんな大人になってゆくの？」風のようにふらりと通り抜けたその声はどこかへ吹かれていった。
遠くからオリンピック会場の工事音がして我に返る。
「あぁ。この街も変化していくのだなぁ。」と、失った何かを思いだせないような、小さな痛みが体に広がった。
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※今回の写真はプライベートな場所での撮影のため、地図での表記は控えさせていただいております。
