ローカルメディアらしいストリートスナップを目指す 「HANGOUT OMOHARA」リニューアルに寄せて
表参道と原宿には、常に変わり続ける風景があり、そこには国内外からさまざまな人が訪れる。ふと、みんなどんな目的を持ってこの街を訪れるのか、そしてどんな風にこの街を思っているのか。そんなことが気になり、スタートさせたのがOMOHARAREALのスナップ企画「HANGOUT OMOHARA」だった。
記念すべき1回目はCATsのクリーンアップに参加していた坂口良太さん。元気にしてるかな?
表参道・原宿におけるストリートスナップの存在
ストリートスナップというのはこの街には欠かせない要素のひとつだ。1980年代から開始されたACROSS編集室の「定点観測」、そして青木正一氏による「STREET」「FRUiTS」「TUNE」などスナップ誌に始まり、ヘアスタイル誌「CHOKi CHOKi」のスナップもオモハラの定番だった。
Webメディアが台頭して以降は「FASHIONSNAP」や、「The Fashion post」が運営する「Droptokyo」がスナップの代表格。そして独自路線かつグローバルな世界観と感性がひときわ存在感を放つ「Tokyo Fashion」もコミュニティを確立している。
【INTERVIEW:『STREET』『FRUiTS』創刊者・青木正一より】私たちが変わり行く表参道・原宿の文化やファッションの変遷を享受できるのは、先駆者たちが膨大な汗を流して記録したストリートスナップのおかげなのだ。
さらにYoutuberやTikTokkerによる動画系のファッションスナップもエリアを問わず流行していることを含めれば、枚挙に暇がないほど、スナップカルチャーはこの街で連綿と続き、定着していると言えるだろう。
さて、ファッションにフォーカスしたストリートスナップはすでにある。それは時を経ても素晴らしいものであり、街の財産だ。
もちろん表参道・原宿を語るにファッションは欠かせない要素にしろ、私たちはそこに重きを置いたメディアではない。ローカルメディアとしてOMOHARAREALがスナップをするとしたら、どんなことができるだろう。
50組を超えた際には、OMOHARAREALのInstagramでは総集編を展開。1〜50組まで、分割して投稿を行った。ぜひ見てみてね。
先駆者や他のファッションメディア、スナップハンターたちへのリスペクトは大前提の上で、既存のストリートスナップは流行や装いにフォーカスする。その一方でOMOHARAREALではスナップを通じて、街に立ち寄る人々のエピソードや思い出に本質的な価値を見出していきたいと考え、記事のリニューアルを行った。
これまでもOMOHARAREALらしさ=表参道・原宿の街が似合う、街に愛着を持っていそうな人という判断軸のもと、街頭で声をかけインタビューを行ってきたが、今回のリニューアルの背景には明確にストリートスナップという視覚的なファッション記録との差別化がある。