ジェフ・マクフェトリッジに聞く、新しいGALLERY TARGETと表参道・原宿のこと
表参道・原宿のギャラリーにおける、代表的なギャラリーのひとつ「GALLERY TARGET」が神宮前5丁目にやってきた。
ロッカクアヤコ、KYNEといった現代アーティストたちが多数所属する名ギャラリーのこけら落とし。その展覧会を担うのは世界的なアーティスト・グラフィックデザイナー・アートディレクター、Geoff McFetridge(ジェフ・マクフェトリッジ)だ。
デザインやアートを好きな人はもちろん、ファッション、映画、音楽などポップカルチャーに興味がある人でもピンと来る人は多いはず。
ソフィア・コッポラの長編デビュー作『ヴァージン・スーサイズ』(The Virgin Suicides)冒頭・エンディングの印象的なタイトルと手描き文字のデザインや、スパイク・ジョーンズ『かいじゅうたちのいるところ』のビジュアルデザイン、ソフィアの立ち上げたMILKFED.を始め、Apple、NIKE、VANS、BURTON、STUSSY、Patagoniaなどグローバル企業へのグラフィック提供と、枚挙に暇がない。
そして、ジェフ・マクフェトリッジは表参道・原宿に深く関係しているアーティストでもある。ジェフがグラフィックを手がけたプロダクトを扱うブランドもたくさんあるし、かつて原宿にはジェフがロゴとアートディレクションを手がけたカフェ・ギャラリーが存在していたのだ。
今回、GALLERY TARGETのご厚意とご協力により、ジェフに話を聞くチャンスをもらえた。個展「BELIEF IN SPRING (ASLEEP UNDER ICE)」のこと、新しいGALLERY TARGETについてや、街との関わりについて話を聞いた。
Geoff McFetridge(ジェフ・マクフェトリッジ)
カナダ生まれ、アーティストとデザイナーとしてロサンゼルスを拠点に活動。独特な遠近法や無駄を省いた繊細なラインで描かれるシンプルなグラフィックに込められたメッセージや風刺などで世界中に多くのファンを持つアーティスト。
これまでデンマーク、スウェーデン、ドイツ、フランス、イギリス、オランダ、アメリカ、カナダ、日本など世界各地で個展を開催。2004年より世界中を巡回したアーロン・ローズの企画展「Beautiful Losers」展にも参加。2016年にはクーパーヒューイット・スミソニアン・ナショナル・デザイン賞を受賞、2019年にはAIGAメダルを授与された。
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