
「クラシック音楽が似合う街」チェリスト・新倉瞳が語る表参道&原宿【リレーコラム Through My Eyes】
(2016/12/22)
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新倉 瞳 Hitomi Niikura
8歳よりチェロを始め、11歳でドイツより帰国後、毛利伯郎に、桐朋学園大学研究科では堤剛に師事し、桐朋学園大学音楽学部を首席で卒業。在学中にCDデビューし、これまでに計5枚のCDがリリースされている。15年よりカメラータ・チューリッヒのソロ首席チェリストに就任し、スイスを拠点にソリスト、室内楽奏者としての活躍も目覚ましい。第18回ホテルオークラ音楽賞受賞。
http://www.hitominiikura.com

クラシック音楽が似合う街
表参道は、10年以上前からKAWAI の音楽サロンで音楽を楽しみ、紡ぎ出す場所。
「表参道」と聞くと、ベートーヴェンの「チェロとピアノのためのソナタ op.69」からドビュッシーの「亜麻色の髪の乙女」まで脳裏に音楽が溢れてくる。
帰国のたびにインタビューや打ち合わせが行われる所属音楽事務所もある為、私の音楽家としてのホームでもある土地です。
静かなスイスに湖畔の街に暮らす私にとって、帰国する度に都会の騒音に耳を塞ぎたくなることが多いのですが、表参道はクラシック音楽が良く似合う優しい光で溢れていて来る度に心が元気になります。
写真は、海外の友人たちと散歩をしたときに撮ったもの。
表参道は、侘び寂びが佇む、小さな日本。
西洋の伝統を敬い、かつ自国の伝統を誇りにする街の姿はまさに日本。
これからも 私の成長を見守り続けてもらい、いつかこの街に音楽で恩返しをするのもまた夢の一つなのです。
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