
【私の原宿】BEAMS、BRUTUS、WIREDも手掛けるイラストレーター・Yunosukeが展示を夢見るギャラリーとは?
Yunosuke
イラストレーター、グラフィックデザイナー。サッカー選手を志し大学進学と共に上京。卒業後、都内デザイン会社にて4年半デザイナーとして勤務後、アメリカへの留学を期に独立。雑誌、広告、アパレルブランドとのコラボレーションなどのイラストワークや店舗ディレクションや装丁などのグラフィックとイラストの両軸で幅広く活動中。最近では、BEAMSの「飲食店応援PROJECT」にも参加。
HP : https://yunosuke.design/
Instagram : https://www.instagram.com/yunosk/
ROCKET
僕が初めて表参道を歩いたのは大学進学で広島から上京したての時。サッカー部の友人に連れられて行った表参道。Burberryをブルーベリーと言ったのを千葉県民の友人に大馬鹿にされたのを覚えている。その後もアルマーニのロゴを見てショッカーのアジトかなと思ったところで口には出さなかった。
そんな僕が自発的に原宿エリアに行くようになったのはROCKETというギャラリーを見つけてからだった。小さな空間に木造のキッチンスペース、ロフトのような2階スペース。狭くて急な階段。全てがキュートだった。
現代アートや絵画のようなものには当時も今もあまり興味は無く、美術館などにはあまり行かないが、ROCKETではファッションやフード、ライフスタイルなどのカルチャーに寄った展示が主で、毎回ふらっと訪れるたびにワクワクを感じられていた。
絵を書くこと自体は子供の頃から好きだったがROCKETを訪れるようになってから自分の好きなカルチャーがはっきりしていき、それがアウトプットに変わっていった気がする。いつかあそこで展示をしたいというのが夢だったが、今はあの場所に無きギャラリーROCKET。場所は違えど、あの時の僕のようにワクワクしてもらえるような展示がいつか出来たらいいなと思っている。
原宿は僕が認められるべきカルチャーがある場所で、行くたびにあの頃からどれだけ馴染めているのかを感じさせられる場所。その背中はまだまだ遠くにある。
Photo&Text:Yunosuke
