
表参道&原宿2020秋の読書案内 松浦弥太郎、坂木司、高橋ヨーコ、河田勝彦、岸本佐知子…街の人気店スタッフ10人が選んだ「私の1冊」
食欲の秋、芸術の秋、スポーツの秋、そして読書の秋。いつも行くカフェのスタッフさん、街の書店の店長さん、レストランのシェフ…この街で働く人たちが選ぶ「おすすめの1冊」を紹介します。皆さん、自分のお気に入りの本について楽しそうに、そして熱く語ってくれました! 実際にお店にいるスタッフさんばかりなので、訪れた際には本の話で盛り上がりましょう。
LATTESTのマネージャー
宗広裕美さんセレクトBOOK
宗広裕美(むねひろ ゆみ)/LATTESTのマネージャー、バリスタ、ロースター。趣味は、美味しいものをたべること。旅行。おうち時間が増えた最近では、自宅で映画や音楽(レコード)を鑑賞すること。また、植物を育てることや、掃除、断捨離も楽しめるように。
宗広さんおすすめの1冊は
『さよならは小さい声で』 著:松浦弥太郎 (PHP文庫)
活字が苦手な人でも内容に引き込まれ読みやすい! 心に残る「すてきなひとたち」のエピソードが綴られたエッセイ。
>>詳しくはこちら:【私の1冊】人気カフェLATTESTは松浦弥太郎による暮らしのヒントが詰まったエッセイ
UN GRAINのシェフ
昆布智成さんセレクトBOOK
昆布智成(こんぶ ともなり)/東京製菓専門学校卒業後、老舗のパティスリー「オーボン・ヴュータン」河田勝彦シェフの下でフランス菓子の基礎を習得する。パリで2つ星レストラン「ラトリエ ・ド・ジョエル・ロブション」でデセールを担当し、2015年よりUN GRAINのシェフとして活躍している。趣味はお菓子のことを考えること。
昆布シェフおすすめの1冊は
『ベーシックは美味しい』 著:河田勝彦 (柴田書店)
日本におけるフランス菓子の第一人者でもある、老舗のパティスリー「オーボンヴュータン」のシェフ・河田勝彦さんのレシピ本。
>>詳しくはこちら:【私の1冊】フランス菓子店UN GRAINはパティシエ界レジェンドである河田勝彦レシピ本
HARUKAITO by islandオーナー
伊藤 悠さんセレクトBOOK
伊藤悠(いとう はるか)/神宮前6丁目のBLOCK HOUSE2Fでギャラリーを運営。仕事が遊び。ホームのBLOCK HOUSEでは新しい出会いを大切に、お客さんや作家さんたちも含めてBBQなど楽しんでいる。
伊藤さんおすすめの1冊は
『OOOFOO』 著:Hiro Tanaka (BLOCK HOUSE発行)
BLOCK HOUSEとisland JAPANで初めて写真集を出版した、フォトグラファー・Hiro Tanakaさんの「ジャンクフード写真集」。
>>詳しくはこちら: 【私の1冊】カルチャースポットBLOCK HOUSE初出版!大迫力の「ジャンクフード写真集」
yummy booksのオーナー
山本哲也さんセレクトBOOK
山本哲也(やまもと てつや)/yummybooks店主、フリーランス書店員、Book Shop Cordinator、本と出会える場所を創る、本を贈るお手伝い。可愛いもの好き、趣味はギターと猫吸い、甘いもの好き。
山本さんおすすめの1冊は
『気になる部分』 著:岸本佐知子 (白水社)
名翻訳家である岸本佐知子さんの電車で笑いをこらえるくらい楽しめる、抱腹絶倒のエッセイ集。
>>詳しくはこちら:【私の1冊】yummy books@COMMUNEは翻訳家が贈る抱腹絶倒エッセイ集
TRUNK(HOTEL)アートディレクター
山岡重信さんセレクトBOOK
山岡重信(やまおか しげのぶ)/TRUNK(HOTEL)アートディレクター/ミュージックディレクター。1999年に独立後、グラフィティーアーティストの巨匠・ERIC HAZE氏に師事しグラフィックを学ぶ。その後、ジュエリーデザイン、グラフィックデザイン、デコレーションデザインなどを行う傍ら、音楽漬けの日々を過ごす。現在はTRUNK(HOTEL)のアートディレクション、プロダクトデザイン、グラフィックデザイン、音楽ディレクションを担当。
山岡さんおすすめの1冊は
『VINTAGE MUSIC T-SHIRT SCRAP SCRAPED BY YASUSHI IDE』 著:井出 靖 (Grand Gallery発行)
音楽プロデューサー兼DJの井出靖氏が90年代後半から収集し記録していた、レアなバンドTシャツ約580点のスクラップブック。
>>詳しくはこちら: 【私の1冊】TRUNK(HOTEL)アートディレクターはバンドTシャツ580点を記録したスクラップブックを推薦!
NUMBER SUGAR副店長
佐々木謙吾さんセレクトBOOK
佐々木謙吾(ささき けんご)/役者を目指していたが、2016年にNUMBER SUGARの製造担当として就職。千駄ヶ谷に工場ができたタイミングで副工場長に。現在は、表参道店にて副店長として販売をメインに行う。趣味は野球。
佐々木さんおすすめの1冊は
『和菓子のアン』 著:坂木司 (光文社文庫)
18歳の女の子がデパ地下の和菓子屋で、個性的でプロフェッショナルな同僚に囲まれながら、謎めいたお客さんたちの言動を解いていく「和菓子ミステリー」。
>>詳しくはこちら:【私の1冊】キャラメル専門店NUMBER SUGARは「和菓子ミステリー」
表参道ROCKET
奈良 岳さんセレクトBOOK
奈良 岳(なら がく)/アートブック、都市、建築、食文化、社会学などの本を買うが、ついつい“積ん読(つんどく)”しがち。昨年末、引っ越しを期にほとんどの本を売却。壁一面の本棚から、厳選した少数精鋭メンバーとともに新たな暮らしをスタート。
奈良さんおすすめの1冊は
『mcnai magazine ISSUE01 “SAUCE"』 著:mcnai (mcnai)
「ユースのためのフードカルチャー」をテーマに、20歳前後のチーム「mcnai(まかない)」が作っているインディペンデントマガジン!
>>詳しくはこちら: 【私の1冊】ギャラリーROCKETはハタチのチームが作るインディペンデントマガジン
山陽堂書店5代目
萬納嶺さんセレクトBOOK
萬納嶺(まんのう りょう)/家業である山陽堂書店は明治24年創業。自身は2017年より運営に携わり、現在は山陽堂オリジナルグッズの制作、山陽堂ブック倶楽部(読書会)、2階の「GALLERY SANYODO」と3階の「山陽堂珈琲」の運営を担当している。地元の神宮前小学校・原宿外苑中学校出身だが、オシャレなカフェやハイブランドのお店には緊張してなかなか入ることができない。趣味はサッカー、ランニング、落語。
萬納さんおすすめの1冊は
『プリズン・ブック・クラブ』 著:アン・ウォームズリー (紀伊國屋書店)
囚人たちの更生プログラムとして、カナダの刑務所で実際に行われている「読書会」を追ったノンフィクション!
>>詳しくはこちら:【私の1冊】山陽堂書店は囚人たちの読書会を追ったノンフィクション
rag & bone coffeeマネージャー
鳥居大樹さんセレクトBOOK
鳥居大樹(とりい ひろき)/セレクトショップ、呉服屋、広告代理店を経て、東京発フライドポテトとジンジャーエールの専門店「BROOKLYN RIBBON FRIES」のPRとして全国を飛び回る。その後、フリーのPRをしていたところNY発アパレル「rag & bone」から声がかかり「rag & bone coffee」のリニューアルオープンのディレクションを行う。現在はマネージャーとしてお店に立ち、軽快なトークと美味しいドリンク&フードでリピーターを増やし続けている。エンターテイナーになりたい目立ちたがり屋。ディズニーとカラオケが好き。
鳥居さんおすすめの1冊は
『Cinema Table』 著:高橋ヨーコ (CineVine)
読書の秋と食欲の秋を両方カバーできる! 映画に出てくる料理を写真とレシピで紹介しているビジュアルブック。
>>詳しくはこちら: 【私の1冊】rag & bone coffeeは「映画のグルメ」をレシピ付きで再現するビジュアルブック
CHOP COFFEEマネージャー
田屋みゆきさんセレクトBOOK
田屋みゆき(たや みゆき)/「CHOP COFFEE」マネージャー。老舗クラブ「WOMB」での勤務を経てオーストラリアへワーキングホリデーのため渡航。帰国後オーストラリアに本店を構えるコーヒーショップで働くことに。その後「CHOP COFFEE」の立ち上げと同時にマネージャーに就任した。遊びには貪欲。趣味は山登り、キャンプ、絵を描くこと。
田屋さんおすすめの1冊は
『友だち幻想』 著:菅野仁 (ちくまプリマー新書)
“自分以外はどうせ他者なのだから期待はするな” ハッとする人続出の人間関係のモヤモヤが晴れる教科書のような本。
>>詳しくはこちら: 【私の1冊】CHOP COFFEEは人間関係のモヤモヤが晴れる『友だち幻想』
バイブルのように読んでいるエッセイ、原点に立ち返ることができるレシピ本、視点をガラッと変えるきっかけになった本。皆さんそれぞれに深い思い入れがある1冊を紹介くださいました。涼しく過ごしやすい秋の夜長に、オモハラエリアで働く人たちのリコメンド本を試してみては?
Text:Ayaka Minoda