カルチャーの中心地が失われた時代をどう生きるか。表参道・原宿の夜遊びが培った色気と身体感覚
(2020/09/30)
【色気】- 異性をひきつける性的な魅力があることを指す俗語
私たちが人や街やアートから本能的に感じとるもの。第六感が動物のように嗅ぎつける“色気”。
男女が惹かれあうこと、ふと入ってしまった建築物、衝動買いした無名の絵。アートが放つ“色気”に私たちはいつも酔わされている。だが、セクシーな街の多くは資本主義の迷宮に消えてしまった。
人や街の“色気”はどこから来て、どう育ち、どう失われていくのか?
六本木、西麻布と渋谷の中間地点にある表参道。ここは芸能人、ファッションデザイナー、有名編集者、モデルといった“カッコいい大人たち”がこぞって集まる場所であったという。そこから失われたものは一体なんなのか?
2020年代の色気の在り方について改めて“表参道・原宿”という稀有なスコープを通して考えてみたい。
寄稿者:稲葉総一郎
メイン写真:藤代冥砂(meisafujishiro.org)