
「中学時代の溜まり場」歌手・SILVAが語る表参道&原宿【リレーコラム Through My Eyes】
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SILVA
1998年シングル『SACHI』でデビュー。
以後、歌手に留まらずバラエティ、ドラマ、ラジオ、ミュージカル舞台など様々な分野で表現の場は多岐にわたる。
そのかたわらDJとしても、歌いながらDJする独自のスタイルで2002年より活動開始。アジア諸国(台湾、韓国、上海、 シンガポール、マレーシアなど)、アメリカ、ロシア、ウクライナ、 ヨーロッパなどで精力的に活動してきた。
2008年から2011年までNYに拠点を移し、音楽活動の場を広げ、2012年にはNYから日本へ帰国。
2015年には結婚、妊娠を発表。2016年出産後は、食育、知育、心理学などを学び資格を取得。テレビ出演、音楽製作、ライブ出演と活動を再開。
SILVAオフィシャルwebsite / SILVA公式FACEBOOK
中学時代の溜まり場
私の中学1年からの遊び場は渋谷、原宿、表参道。
小学校から渋谷の私立女子校だったから校則が厳しくて、学校帰りにお店に立ち寄るなんて許されなかった。
それでもまっすぐ帰るのが嫌な他校の学生も決まって「そこ」(今は無きウェンディーズ)には約束もなく集合しては、先生に補導されなさそうな店の地下の一角のテーブルを囲い、おやつのポテトにたっぷりのケチャップをつけて食べては、門限ぎりぎりの時間までおしゃべりを楽しんだ。
だけど歩行者天国になる日曜には私たちの溜まり場は「そこ」から隣に場所を移す。
当時アメカジがブームの私たちのおしゃれは古着のデニムにモカシン、仕上げには神と崇めるGoro's(ゴローズ)GoroさんのSilverアクセをつけて上等に「イケてる中学生」になるのだった。
しかもホコテンになった表参道をVansのスニーカーに履き替えては、朝から日暮れまでスケボーで滑り遊ぶ。
歩道の植木の前にある低めのガードレールを椅子にして、Goroさんのお店を見上げては早くかっこいい大人になりたかったあの頃。
そんな私は今年41歳、昨年遅めの母親になり、表参道をお散歩しながら0歳の我が娘はベビーカーから今、goro'sを見上げてる。
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