オモハラみんなのフォトアルバム No.80
1970年2月に撮影した、セントラルアパート屋上から表参道を見下ろしている写真です。
神宮前の歩道橋に、「騒音取締重点地区」の物々しい旗がかけられていますがこれは当時、暴走族が多く実際に騒音が問題になっていたんです。
僕が19,20歳くらいの頃(1970年〜71年)がピークで、暴走族の排気音がうるさかったのを覚えています。
最初は四輪の改造車が多くて、走り屋みたいな連中が信号無視したり走っていました。表参道は1キロに渡って真っ直ぐ伸びているから、走るのにちょうど良かったんだと思います。
知らない内に、今度は車からオートバイが多くなっていきました。40〜50台くらい集まって、交差点で車を止めちゃったりしてましたね。
24歳〜25歳(1975年〜76年)くらいまでは、そんな景色を表参道で見かけることが多かったんです。
そんな影響からか、僕もバイクに乗っていたので家に帰るだけで警察に止められて、職務質問されたり、いい迷惑でした(笑)。

同日に撮影された青山側を写した写真(1970年 撮影・髙橋義雄)
手前の建物の洗濯物は全て白く、業務用のエプロンやユニフォームでしょうか。今の表参道からは感じ得ない生活感が良いですね。写真を拡大してよく見てみると、歩道橋の上には子連れの家族がいます。ほのぼのとした空気を想像させるがゆえに「騒音問題取締重点地区」の不穏な存在感が際立っています。
髙橋さんに提供いただいた青山側を写した2枚目の写真には、当時の看護協会ビルや東京ユニオンチャーチの姿も。現・オーク表参道、元・ハナエモリビルのあたりには、さらにその前の建物が写っており、ネット上を探してもハナエモリビル以前の情報はほぼ出てこないので貴重です。
沿道のそこかしこに重機も見えるので、地下鉄千代田線の工事をしていた時期だと推測されます。
写真と同じ場所の現在は?

55年後。まあ、こうなりますよね。。笑
撮影するのに、セントラルアパートのあった場所に立つ東急プラザ(オモカド)のテラスから背伸びして撮影させてもらいました。季節の違いもありますが、新たに建てられたビルによって面影は僅か、全く違った印象を受けますね。 ビルが増えただけではなく、欅も成長して緑が多くなっているのは、街の成長として誇れるものを感じました。
OMOHARAREALでは過去の表参道・原宿(オモハラ)の街の写真と思い出を集めています。『Chapter 1』〜80's(公開中)と、『Chapter 2』90's〜(2025年公開予定)にぜひご参加ください!
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