オモハラみんなのフォトアルバム No.78
1984年当時、グラビア誌の「スコラ」の仕事をしていたんですよ。その編集部が青山一丁目のツインビルの11Fにあったんです。
これはエレベーターホールの窓から撮った写真で、仕事でうかがった際、エレベーターを待っている間に撮影したもの。
乃木坂、六本木、青山霊園方面を望む景色なんですが、青山霊園の上を飛行船が飛んでいるのも写ってますね。
2021年に本(東京タイムスリップシリーズ)の出版のために、もう一度ここからの景色を撮影したかった。もう「スコラ」は廃刊になってしまって、当然ないわけです。だけどビルの中から撮影するわけだから、勝手に撮影したら怒られちゃう。
写真集として売るならなおさら、許可取りが重要だからどうしようかなあと思ってね。恐る恐る、「何があるのかなあ」と思って11Fまでエレベーターで昇っていきました。
そしたら、「東京ソワール」さんという、日本で初めてブラックフォーマル(喪服)を開発したフォーマルウェアの会社さんがありました。
仕事で企業の社長さんのポートレートを撮ったりするんだけど、幸運にもたまたまウチ(スタジオ)のお客さんだった。すぐ電話して、事情を説明したら、許可をもらえて写真が撮れました。2022年に東京ソワールは本社を移転してますから、ぎりぎりのタイミングでしたね。
そういった意味で、37年間の月日を跨いで思い出深い写真です。

東京タワーが写る、別アングルのカット: 写真:善本喜一郎
1984年の東京と現代の東京を写真で比較した「東京タイムスリップ」シリーズの著者・善本喜一郎さんにご提供いただいた写真です
象徴的な青山ツインビルからの眺めは、なかなか写真として見ることがない希少性を感じます。地平線を見渡すような空の広さ、そして眼下に広がる街並みは住宅が多く、公園も見えることから時代特有なのどかさがありますね。
少し目線を左に向けると東京タワーまで一望できる壮観な眺め。巨大な団地群からも生活感が漂っています。2枚の写真を見ていると布団をはたく音や、周辺で遊ぶ子供の声だったりが聞こえてきそうで、ツインビルの裏側に広がる街の雰囲気は、今の青山からは想像がつきにくく、逆に新鮮です。
善本さんにお話しいただいたエピソードの通り、勝手に立ち入り&撮影できない場所なので、編集部は断念。現在の写真は、「東京DEEPタイムスリップ 1984⇆2022」に収録されています。住宅も団地も、今となってはビルに建て変わり、窓からの同じ視界には六本木ヒルズも入ってきます。面影は残しつつも、その変容ぶりに驚くはず。
OMOHARAREALでは過去の表参道・原宿(オモハラ)の街の写真と思い出を集めています。『Chapter 1』〜80's(公開中)と、『Chapter 2』90's〜(2025年公開予定)にぜひご参加ください!
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