オモハラみんなのフォトアルバム No.77
今は地下に入っちゃいましたけど、紀ノ国屋は当時、存在感がありましたね。紀ノ国屋の裏に当時の「東洋現像所」、今の「IMAGICA(イマジカ)」があったんです。我々カメラマンはフィルムを現像しによく足を運んでいたんです。
その時に、紀ノ国屋さんの駐車場に車を停めさせてもらっていました。タダで置いていくわけにはいかないので、中でちょっとしたものを買ってね。当時からもちろん高級だから、大したものは買えないけど(笑)。そんな思い出があります。
手前に写っているガソリンスタンドの出光は、当時都内でいちばん高いと言われていたガソリンスタンド。ここで給油したことはないです(笑)。まだこの頃は都心にもガソリンスタンドがいっぱいあったんだけど、今は全然なくなっちゃって、見ることが少なくなっちゃったね。

出光と骨董通りを写した、別アングルのカット 写真:善本喜一郎
1984年の東京と現代の東京を写真で比較した「東京タイムスリップ」シリーズの著者・善本喜一郎さんによる貴重な写真です。
青山通りと骨董通りの交差点を写した一枚は、ビルなどの高い建物が周辺にないため今よりも空が広く感じられます。ガソリンスタンドの抜けがあることから道路も広く見え、「紀ノ国屋」のファサードのモダンなデザイン性があいまって、まるで海外の街の一角を写したような雰囲気に驚きました。
写真と同じ場所の現在は?

紀ノ国屋があった場所には、低層と高層タワーの2棟からなる複合商業施設「AO(アオ)」ビルとなり、空は極端に見えなくなりました。
また、反対側の出光だった写真の場所も、イタリアのファッションブランド「Max Mala(マックス マーラ)」が入るビルが建っており、都市としての華やかさや存在感はありつつも、かつての空の広さや抜けの良さが失われてしまったのは、一抹の寂しさを感じますね。

今では都心、特に表参道・原宿近辺はガソリンスタンドがなく、自家用車を使う人にとっては悩みのタネ。ガソリンスタンドがなくなるということは、時代とともに街の機能や役割が変わっていく証左なのかもしれません。
OMOHARAREALでは過去の表参道・原宿(オモハラ)の街の写真と思い出を集めています。『Chapter 1』〜80's(公開中)と、『Chapter 2』90's〜(2025年公開予定)にぜひご参加ください!
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