
オモハラみんなのフォトアルバム No.70
セントラルアパートの1F部分に軒を連ねていた「福禄寿飯店」、そして「レオン」が映っていますね。
「レオン」ができたのは1960年代頃(昭和30年代後半)自分が高校生くらいのときでした。実際に行くようになったのは大学生になってから。この写真を撮ったのは大学卒業後で、25〜6歳くらいでした。
そこに来ていた人たちはカッコイイ人ばかりで、こちらが気恥ずかしくなってしまうときもありました。みなさんいわゆる、カタカナ職業の方でセントラルアパートについて著書を記している写真家の浅井慎平さん、加納典明さん、デザイナーの山本寛斎さんもお見かけしたことがあります。別のスナックでふと気づくと、隣に三宅一生さんがいらしていたり、当時の原宿の店では、芸能人や有名人が当たり前にいる場所でした。
中でもレオンは洒落た業界人の社交場というイメージが非常に強かった気がします。セントラルアパートがなくなるまでレオンはあったのですが、だんだんと足が遠のくようになってしまいましたね。
同時期にあった吉田拓郎さんの楽曲にでも歌われている「PENNY LANE(ペニー・レーン)」も有名人、主にミュージシャンの方が集まる場所でしたが、気さくなスナック・バーのような雰囲気で行きやすかった印象があります。
ズラリと並ぶ1977年当時の今は無き店たち。業界の社交場だった「レオン」の姿もしっかりと収められた希少な写真です。
「福禄寿飯店」も人気の中華料理屋だったそうで、この立地でフラっと入れる喫茶店や中華屋さんがあるのは、いいですよねえ。一番手前の「原宿プラザ」は調べてみるとどうやら地下に洋服屋さんが集まっていたようです。
写真と同じ場所の現在は?
セントラルアパートは東急プラザ表参道「オモカド」になり、1階部分は「トミー ヒルフィガー 表参道店(TOMMY HILFIGER)」になっています。神宮前駅から上がってきて、ベンチに座って待ち合わせするのがリアルタイムで見慣れた景色。建物を覆うような看板たちもなくなり、ビルの顔つきはミニマルで洗練された佇まいになっています。
髙橋さんが撮影した当初の雑多な感じを知ると、それもまた愛おしく感じますね。
OMOHARAREALでは過去の表参道・原宿(オモハラ)の街の写真と思い出を集めています。『Chapter 1』〜80's(公開中)と、『Chapter 2』90's〜(2025年公開予定)にぜひご参加ください!
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