
オモハラみんなのフォトアルバム No.67
1967年、現在ファッション複合ビル「GYRE」が建つ敷地の空き地付近から、「同潤会青山アパート」を望むように撮影した1枚。同潤会アパートは2003年に解体され、現在は「表参道ヒルズ」が建っています。
この写真を見た当時を知る地元の人から「この空き地には後にタクシー会社だったかバスの事務所ができたはず」と教えていただいたんです。そして古地図を調べてみたところ、バスの営業所だったという情報を確認することができました。
現在「CHANEL」などが入る、表参道の象徴的な商業施設「GYRE」が建つ場所からの同潤会青山アパートメントを捉えた希少な風景写真です。
この後、この地には、原宿表参道VIVREが立ち、2000年にESQUISSE(エスキス)という商業施設へと変遷、商業ビルが続きます。表参道とキャットストリートの交わる場所。自然と人が集まるところに、その時代を反映する商業施設がたっているのは、とても良い相性だなと思いました。
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CAC(Commons Archive Collective)について
こちらの写真を提供いただいたコモンズ・アーカイブ・コレクティブ(Commons Archive Collective、略称CAC)は、埋もれたまま失われつつある記録を整理するアーカイブの構築と、それを視覚体系的にデザインし、記録の価値とともに資産として広く共有することを目的に活動している団体です。この写真はCACのメンバーである大西陽介さんのお父様である故・大西忠保さんが撮影したものとなります。
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写真と同じ場所の現在は?
GYREが建っているため、その向こう側の表参道ヒルズは見ることができません。GYREを設計したのはオランダのロッテルダムを拠点とする世界的な建築家集団「MVRDV(エム・ヴィー・アール・ディー・ヴィー)」。渦のように回転するような建築が特徴です。
表参道ヒルズは安藤忠雄が手がけましたが、同潤会青山アパートメントを復元した表参道ヒルズ 「同潤館」にその面影を見ることができます。
現在の表参道・原宿は世界的な建築をたくさん見られるエリアでもあります。また、同潤会青山アパートメントの変遷を書いたコラム記事も併せてチェック。
OMOHARAREALでは過去の表参道・原宿(オモハラ)の街の写真と思い出を集めています。『Chapter 1』〜80's(公開中)と、『Chapter 2』90's〜(2025年公開予定)にぜひご参加ください!
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