
オモハラみんなのフォトアルバム No.066
1964年に暗渠工事が完了した、旧渋谷川遊歩道です。現在はご存じ“キャットストリート”と呼ばれ、渋谷区の区道として親しまれています。キャットストリートを表参道から千駄ヶ谷方面に向かって撮影した1枚です。
当初、真ん中に写る花壇が現在のファッション総合ビル「GYRE」の横のものだと推定しており、神宮前5丁目側からキャットストリートを渋谷方面に向かって撮影しているのだと思っていました。しかし、この写真を見た当時を知る地元の方から、神宮前4丁目側「ラルフローレン 表参道」の横から撮影したものだろうと教えていただき腑に落ちました。
現在と大きくその様子を変えている写真ですが、川だった部分が綺麗に整備されて利用開始を今か今かと待っている写真。周辺の住民、特に子供たちはワクワクしてみていたんだろうなと想像が広がります。
そんな子供たちが楽しそうに遊んでいる写真も以前にご紹介しています。 >>こちら ① ② ③
そんなほっこりするような想像をしながらも、気になってしまうのは、夜10時には帰ろうと促す手前の看板。走り屋が賑やかだったとよく耳にする機会があるので、それに対する警告なのでしょう。その時代に頭を悩ませていた人たちに、現在の夜は寂しいくらい静かですと、伝えてあげたいと思いました。
キャットストリートの変遷について紹介したコラム記事も併せてチェック。
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CAC(Commons Archive Collective)について
こちらの写真を提供いただいたコモンズ・アーカイブ・コレクティブ(Commons Archive Collective、略称CAC)は、埋もれたまま失われつつある記録を整理するアーカイブの構築と、それを視覚体系的にデザインし、記録の価値とともに資産として広く共有することを目的に活動している団体です。この写真はCACのメンバーである大西陽介さんのお父様である故・大西忠保さんが撮影したものとなります。
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写真と同じ場所の現在は?
昔の写真だと確かに渋谷方面を向いているのか、千駄ヶ谷方面を向いているのか分かりづらいですが、現在の写真だと一目瞭然。「ラルフローレン 表参道」の白磁の壁面がランドマークとしての存在感を放ち、スロープや階段が作られています。
この場所には参道橋親柱が残っており、橋だった名残りが今でも見られます。さて「ラルフローレン 表参道」ができる前はなんだったのか。保養所があったとか、周辺には会社経営者の大きなお屋敷もあったというお話を別の方からお聞きしています。今後のフォトアルバムでその変遷も明らかにしていきたいと思います。
OMOHARAREALでは過去の表参道・原宿(オモハラ)の街の写真と思い出を集めています。『Chapter 1』〜80's(公開中)と、『Chapter 2』90's〜(2025年公開予定)にぜひご参加ください!
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