
オモハラみんなのフォトアルバム No.065
表参道に現存する神宮前五丁目歩道橋から原宿駅方面を望むように撮影された1枚。車道は歩行者天国で賑わっています。右側には「原宿ピアザビル」、そして奥には神宮前交差点が写っています。
この写真のネガには、通し番号が付けられていました。そして、前後の番号のネガには年代がはっきりとわかる写真があり、その前後関係から撮影年代を推定することができた写真です。
写真をよくみると、自転車に乗っている子供がいたり、犬がノーリードで走り回っていたり、手を繋いだカップルなどがいたりと、今では見ることのできないとても楽しそうな表参道を見つけることができます。最近では、渋滞しがちな交通機能の役割としての表参道しか見ることができないのは、残念だなと改めて感じさせられます。
明治神宮への参道というのが本来の役割でありながらも、その役割や現在の状況より、この写真の歩行者天国の時代の方が、ずっと素敵な場所だったと感じる一枚ですね。
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CAC(Commons Archive Collective)について
こちらの写真を提供いただいたコモンズ・アーカイブ・コレクティブ(Commons Archive Collective、略称CAC)は、埋もれたまま失われつつある記録を整理するアーカイブの構築と、それを視覚体系的にデザインし、記録の価値とともに資産として広く共有することを目的に活動している団体です。この写真はCACのメンバーである大西陽介さんのお父様である故・大西忠保さんが撮影したものとなります。
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写真と同じ場所の現在は?
表参道といえばこの景色。OMOHARAREALで毎シーズン季節ごとの表参道・原宿の街を写真で切り取る企画「SEASONS」でも歩道橋からの景色は定点で撮影していただいています。
現在も表参道では車道規制をして、「ハロウィンパレード」や「よさこい」など一年を通じて催しが行われています。歩行者天国の名残りは季節のイベントを通じて感じることができるかもしれません。果たして、今後原宿で歩行者天国の景色を見ることができるのか。ぜひ一度体験してみたいものですね。
OMOHARAREALでは過去の表参道・原宿(オモハラ)の街の写真と思い出を集めています。『Chapter 1』〜80's(公開中)と、『Chapter 2』90's〜(2025年公開予定)にぜひご参加ください!
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