
オモハラみんなのフォトアルバム No.57
伊藤病院の近くの歩道橋(神宮前第二歩道橋)から青山方面、表参道交差点を撮った1枚です。
この写真の見どころは、なんといっても千代田線の工事でしょう。表参道駅を作っている関係で、表参道交差点付近に設置されているはずの、石灯籠の位置が違うんですね。
よく石燈籠を見てみると、太いワイヤーロープのようなものが映っています。おそらく吊って、工事にともなって移動させていたのでしょう。大規模な工事だけにやることがダイナミックだなあと思いました。
表参道交差点といえば、近くにある山陽堂の壁画は、週間新潮のカバーをやっていた谷内六郎さんのタイル画が記憶に残っています。
さらに前に遡るとこの写真を撮った10年前、今の上皇明仁様と上皇后美智子様が青山通りで結婚パレードを行ったんです。
そのとき私はまだ幼かったですが、街の人たちが沿道に質素な“むしろ(御座むしろ)”を敷き、一目見ようと正座してパレードの通過を待っていました。
青山通りには都電が走っていましたから、馬車を引くために砂を撒いて馬が走れるようにしたんです。上皇様と皇后様の馬車が目の前を通りすぎる際の「パッカパッカ」という蹄の音は、今でも鮮明に思い出せます。
髙橋さんから提供していただいた別写真で、歩道橋付近にシレっと映り込んでいた石燈籠。「なぜこんなところに石燈籠が?」と思っていたのですが、そんな疑問を解決してくれた1枚です。地下鉄工事のために石燈籠を吊って移動させていたというのが真相で、その大胆な手法に驚きました。
編集部的には表参道交差点側の奥に見える「ことぶきや」のビルの背が、まだ小さいことに注目。骨董品のことぶきやは健在のまま建て替えを経て、ビルの背も伸びました。交差点を渡る際、高々と掲げられたPRADAの看板を見上げたことがある人も多いのでは?
写真と同じ場所の現在は?
渋谷区と港区との境界、今のApple Store表参道付近の歩道橋から撮影されたものですが、Apple Store横の伊藤病院は髙橋さんが小学校の頃にはなかったそうです。裏の方には、岡本太郎さんの家があったとか。Apple Storeは民家(マンション?)で、何かお店があったというわけではなさそうです。
OMOHARAREALでは過去の表参道・原宿(オモハラ)の街の写真と思い出を集めています。『Chapter 1』〜80's(公開中)と、『Chapter 2』90's〜(2025年公開予定)にぜひご参加ください!
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