
オモハラみんなのフォトアルバム No.51
これは僕が15、6歳、高校生の頃に撮った写真です。
家が自動車の板金業をやっていたこともあり、仕事の記録写真を撮るために父親がカメラを買ったんですね。それが1959年に発売された国産初のレンズシャッター式35ミリ一眼レフ「トプコンPR」というカメラでした。
自分でフィルムを用意し、そのカメラで初めて自分の手で意識的に撮った写真がこの表参道の雪景色です。
1967年2月10日に撮った写真ですが、その後13日まで3日間雪が断続的に降り続いたんです。穏田(※髙橋さんのご実家は今の神宮前4丁目)で生まれ育ってからというもの、表参道にこれだけ雪が降り積もることは珍しいと思って、街を歩きながらシャッターを切った覚えがあります。
使い慣れていないこともあり、説明書を見ながら「こんな感じかな」と手探りで撮影しました。
現在、CA4LAなどが入る原宿ピアザビルのあたりから、撮影された珍しい雪景色の写真です。写真を撮りたいという思いから意識的に撮った最初の一枚という、大変希少な写真を提供いただきました。
“最初の一枚”がちゃんとデータとして残っているというのが髙橋さんの人柄を物語っていますよね。話を聞くと、事細かにそのときの状況や、気象、場所などを記憶していて、ご自身が意思を持って撮られた写真を長年大切にされてきたんだと感心した次第です。
写真と同じ場所の現在は?
原宿ピアザビルの場所はかつてはガソリンスタンドだったそうです。名前は当時、隅田石油㈱ で(※現・隅田商事㈱.ピアザグループ)原宿ピアザビルの所有は今もこの隅田商事となっています。業態は変わりましたが、今も歴史がつながっていることに驚きました。
その向こう、ラルフローレン表参道がある手前あたりは渋谷区穏田出張所、そのときは穏原(穏田・原宿)という名前か、もしくはすでに「神宮前」だったかもしれないということでした。
OMOHARAREALでは過去の表参道・原宿(オモハラ)の街の写真と思い出を集めています。『Chapter 1』〜80's(公開中)と、『Chapter 2』90's〜(2025年公開予定)にぜひご参加ください!
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