
オモハラみんなのフォトアルバム No.50
東京・日比谷三井ビル地階にて開業し、1968年には日本橋三越本店地下1階に初のデパート売店を出店した「とんかつ まい泉」。おそらく、店舗だけでは三越で販売するためのお弁当の製造が間に合わず、創業者の青山の自宅の一部を厨房に改築して仕込んでいたのだと思われます。
元々創業者・小出千代子の住居だった場所に今の「とんかつ まい泉 青山本店」本館は建てられたのですが、この厨房に改築した自宅の写真は、また違う場所なのだと当時を知る者が言っていました。今の「とんかつ まい泉 青山本店」の場所に引っ越す以前の写真だと思われます。
お店での食事はもちろん、お弁当や「ヒレかつサンド」などでも知られる「とんかつ まい泉」。その初期に、創業者の自宅の一部を改築した厨房で調理していたとは驚きです。
また「とんかつ まい泉 青山本店」本館が創業者の自宅だった場所に建てられていたことは知っていたのですが、その前は違う場所に住んでいたというのは知りませんでした。
ちなみに「とんかつ まい泉 青山本店」本館の3階は、以前は本社オフィスとして利用されていたそうです(現在は移転)。オフィスの入り口には靴を脱ぐくらいの段差があり、“ここで靴を脱いでいたのかな”と、創業者の生活の痕跡を感じられるような場所だったそうです。
主婦だった創業者がはじめたまい泉。青山本店の前の原二本通りが通称“まい泉通り”と呼ばれるほど地域に親しまれていますが、最初はまさに“家業”としてスタートしたのだなと感じる写真とエピソードです。
表参道・原宿エリアの文化や歴史にまつわるちょっとしたネタをご紹介する「OMOHARA TIPS」では、かつて銭湯だった「とんかつ まい泉 青山本店」西洋館(本館隣)にまつわるコラムを配信中。思い出エピソードと併せて読んでみてください。
OMOHARAREALでは過去の表参道・原宿(オモハラ)の街の写真と思い出を集めています。『Chapter 1』〜80's(公開中)と、『Chapter 2』90's〜(2025年公開予定)にぜひご参加ください!
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