
オモハラみんなのフォトアルバム No.044
1980年12月、当時付き合っていた彼女(後の妻)と毎週のようにデートで訪れていた原宿には、特別な愛着がありました。
当時から失われゆく街並みなどに興味を持っていたことと、写真に傾倒していたことが相まって、この街の今の姿を記録にとどめておきたいとの思いで撮った写真群です。
そんなある日に撮った、「生活の木」の写真です。
今やビルとなり、ナチュラルショップの大御所としての貫禄さえ漂う生活の木ですが、当時は木造2階建ての正面のみを細工した小さなお店だったんです。「きっちゃてん」というカフェを併設しており、待ち合わせによく利用しました。小さな金魚鉢みたいなガラス器に入ったソーダ水が可愛くて、よく注文したことを思い出します。
前を通ると、その季節ならではのいい香りが漂ってくる生活の木。ご提供いただいた写真に写っている「陶光」という陶器の会社としてスタートしたそうです。
当時併設されていたカフェ「きっちゃてん」。店名がかわいすぎて行ってみたかった。提供者の赤影さんが言う、金魚鉢のようなグラスは、ひょっとしたら自社で製造していたのかもしれませんね。ソーダ水をよく注文されていたとの思い出をお寄せいただいていますが、当時のカフェにはほかにどんなメニューがあったのでしょうか。生活の木ではハーブティーなどが販売されていますが、当時のカフェでハーブティーを提供していたとしたら、かなり先端の場所だったのでは、と思いました。
この場所の現在はこちら。
当時のお写真と変わらず多くの人が行き交う表参道の同じ場所で、本社と店舗を兼ねた綺麗なビルになっています。コンクリート打ちっぱなしのビルにウッディなブラインドのようなデザインが施されていることで、どこか温かみを感じさせるデザインとなっています。見比べてみると、ファサードの形もなんとなく面影を残しているような気がしてきますね。
OMOHARAREALでは過去の表参道・原宿(オモハラ)の街の写真と思い出を集めています。『Chapter 1』〜80's(公開中)と、『Chapter 2』90's〜(2025年公開予定)にぜひご参加ください!
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