現在もこの下には渋谷川が
この上にキャットストリートが造られ、現在ではトレンドショップが並んでいる
出典:渋谷文化PROJECT
東京オリンピックが開催されて少し経過した1967年3月、生活排水で淀んでしまった渋谷川は蓋を閉じられ、その上にアスファルト塗装の道路が造られることになる。これがのちのキャットストリートとなる原型。昔は、ここに滑り台やブランコなどの遊具が、表参道から渋谷までストリート上にずっと続いていたそうだ。現在の渋谷側のジャングルジムのある公園はその一部が残ったもの。
この下には、今もなお渋谷川が流れている
現在は、アパレルショップや雑貨屋、飲食店などが軒を連ね、若者や外国人観光客の多いエリアとなったが、このキャットストリートからは温度感のある町の雰囲気がいまだ感じられる。ハイブランドが並ぶ表参道、交通量が多く、たくさんの人々が足早に行き交う明治通り、この2つのストリートと隣接する位置にありながら、どちらとも似つかないのは、住宅街が近いのも去ることながら、昔から続く和菓子の店や青果店、精米店などが今も残り、新しく出来たショップたちと共存しているから。このことがキャットストリートをどこかあたたかくて居心地のいいストリートにさせている。